11月 | tmpブログ

11月

11/1 ついに11月ですよ。

今年は気候の関係で塗装作業の大幅な遅れが目立ちますが、これでキビしい冬になった日にゃあ、今度は気温が低過ぎて屋外での塗装にまた支障を来すでしょうねえ。
でもまあ、なる様になるでしょ。 いい仕事をするのみ。

写真は長野のMさんのスロープヘッド化が終了してセットアップ工程に入った2本。
改造と合わせてメンテナンスを兼ねていますからサービスでフレット・ファイリングも行っておきました。
ちなみに、メンテナンス時にフレットの摩耗が僅かであればサービス作業でファイリング対応しますが、フレット摩耗がはっきり出ている場合はサービス作業とはいきません。しっかり修正しなくては行けませんからその場合は有償です。

その他の作業:
アコギのスロープヘッド化作業ではヘッド形状加工を行う前段階まで来ました。今日はトラスロッドのヘッド・ホールを前の作業でヘッド強度を高める為に埋木してありますので、レンチ棒が突っ込めるだけの穴加工を行いました。
こうすれば強度も保ったままアジャスト可能ですからね。とは言え、理想的なロッド設定はあくまで端末締め構造です。ヘッド・アジャストタイプは本来出来る限り避けるべきです。
アコギに対するtmp設定の特徴のひとつにはブリッジ台座の段差加工があります。今回も台座トップを段差加工し削ったのと同じ厚の当て木を本体内部の台座の裏面部分に接合してあります。

まあ、今日のところの作業はこんな感じでしたね。
こうしたアコギのスロープヘッド化作業は検証の為と、試奏用に最低2本製作予定でおります。

以前、チューンナップ仕様の楽器を製作していた時期もそうでしたが、チューンナップ品を1本製作する為に2~3本の同じ様なタイプのユーズド楽器を素材として用意しなくては行けません。これは量産品は作りの善し悪しだけでなく素材として避けたい品質の個体もよく在るからです。
ハイクラスの素材の良いものはユーズド品でもそれなりに高額ですからチューンナップ後の価格は非常に高価になってしまう為に要望が無い限りは基本的に避けていました。
勿論、持ち込みで依頼を受ける場合は今でもお受け出来ます。また諸々の関係で、ブログで公表しないで欲しいと言う方も昔から結構いらっしゃいますので事前に申し出て下さればブログアップせずに直接メール報告致します。

そうですよ、以前チューンナップ品を主体に作業をしていた時期には問い合わせ/相談だけメールが1日20通届く日もあったくらい大忙しになってしまい、その素材を用意するだけでもエラク大変でした。アルバイトの方に対象モデルのネット入手や管理の手伝いをして貰っても結局作業自体が出来るのはワタクシひとりでしたから面倒な作業だけでなく在庫素材を把握するだけでも大変でした。
その個体がどういう経路で入手されたか、素材のあまりの多さに個体毎のデータが人任せにしていたらゴチャゴチャになってしまったりもしました。
やはり人に任せると余計にワケが判らなくなりますね。一般人にはみんな同じ様なモノに見えてしまうそうです。(^_^;)無理無いですね。 また、燻煙での徹夜もしょっちゅうでしたからね。いっつも体がキツイし眠い。もう二度とゴメンって感じです。( ̄_ ̄ i)

今回は設計に対する検証が目的なので5、6本程度のアコギを手配して数本を選んで設定変更して意図した結果が得られているかを確かめます。
今後独自のアコギの製作を行うつもりは無いのですが、スロープヘッド設定その他の一連のtmp設定がアコギに与えるメリットを具体的に確認しておきたいのです。まあ気が向いたら商売抜きでじっくり手作りのアコースティック・ギターを製作するのも 悪く無いな、とは思ってはいます。

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