予想外
10/27 今日は予想外に晴れてくれました。助かります。当然、塗装作業を進めました。
写真は塗装作業の合間を見て行っている木工作業。
写真:左はヤイリ製のD-35タイプのドレッドノート・モデルなんですが、なぜか外見はフルコピーなのにペグロケーションだけがオリジナル設定に変更されていました。結果的に張力バランスが整っていない為に細めでナローなサウンド。ヘッド面も捻れが出ていましたので修正兼ねて作り替え。
写真はペグ穴を埋木しヘッド面の修正を加えた時点でのショット。ヘッドのねじれを修正した関係で元のローズの付き板から斜めに下地材が出ています。次の工程ではこの上に新たにローズ材のつき板を張り合わせてからペグロケーションをやり直します。
もう1本はスロープヘッド化作業の途中のヤマハのアコギ。
既にトラスロッドの溝加工部分も埋木済み。トラスロッドのヘッド側でのアジャスト・タイプはこのロッドヘッド部分の溝加工でネック強度を大きく失っています。一旦ここを埋木して強度を高めてあげて、最後にレンチ棒を差し込めるだけの最小サイズでドリル穴加工を行います。
この写真の接ぎ加工はtmpのヘッドデザインに合わせて横幅を確保する為に両サイドにも特に腰の強いマホ材の個体だけで接ぎ木しています。次の工程では角度面変更の為に削り出した三角ブロック材を表裏双方に接いでいきます。そこまでが終わって今回のスロープヘッド化工程のやっと半分くらいかな。
こんな加工工程の説明なんかホントはしなくてもいいんですが、一度はやっておかないと加工値段だけ聞いて「うわっ、高い!」って思われちゃいますからねえ~ ( ̄ー ̄)
チューンナップもいっしょ。作り替えるのが一番面倒。最初から作った方が早いのですよ。
ちなみに市販品のアコギに関してですが、10年ほど以前の話ですが某大手メーカーさんでは年間に40~50万本程生産されていました。単純に日割り計算しますと一日で1500本くらい生産しないと達成出来ない数量です。
そこで大活躍するのが形状加工マシン達です。ネックに関しても一日中マシン君達はフル稼働してガンガン形状加工しています。アコギの普及品でしたらナトー材、ミドルクラスならアフリカンマホ材、高級品ですと厳選材で、と言う様にクラス別に材種の違いこそあれ、基本的には同じ様に次々と形状加工処理されて行きます。
そうしたライン生産工程を見ていると楽器を作っているとは思えず何か違ったモノに見えて来ます。
また、こんなに木を使っちゃってホントに自然界は大丈夫なの?とも、やはり思ってしまいますね。
同じ形にするのでも1本1本丁寧に作業して作り上げるのと最新の加工マシンで次々と製品化されていくのとでは、工程その他もやはり全然違います。当然出音もね。
こんな作り方していたんじゃ、頑張っても年間で20本がいいとこだなあ~、って言うスタイルの方がやっぱりワタクシは好きですねえ~ (^~^)

写真は塗装作業の合間を見て行っている木工作業。
写真:左はヤイリ製のD-35タイプのドレッドノート・モデルなんですが、なぜか外見はフルコピーなのにペグロケーションだけがオリジナル設定に変更されていました。結果的に張力バランスが整っていない為に細めでナローなサウンド。ヘッド面も捻れが出ていましたので修正兼ねて作り替え。
写真はペグ穴を埋木しヘッド面の修正を加えた時点でのショット。ヘッドのねじれを修正した関係で元のローズの付き板から斜めに下地材が出ています。次の工程ではこの上に新たにローズ材のつき板を張り合わせてからペグロケーションをやり直します。
もう1本はスロープヘッド化作業の途中のヤマハのアコギ。
既にトラスロッドの溝加工部分も埋木済み。トラスロッドのヘッド側でのアジャスト・タイプはこのロッドヘッド部分の溝加工でネック強度を大きく失っています。一旦ここを埋木して強度を高めてあげて、最後にレンチ棒を差し込めるだけの最小サイズでドリル穴加工を行います。
この写真の接ぎ加工はtmpのヘッドデザインに合わせて横幅を確保する為に両サイドにも特に腰の強いマホ材の個体だけで接ぎ木しています。次の工程では角度面変更の為に削り出した三角ブロック材を表裏双方に接いでいきます。そこまでが終わって今回のスロープヘッド化工程のやっと半分くらいかな。
こんな加工工程の説明なんかホントはしなくてもいいんですが、一度はやっておかないと加工値段だけ聞いて「うわっ、高い!」って思われちゃいますからねえ~ ( ̄ー ̄)
チューンナップもいっしょ。作り替えるのが一番面倒。最初から作った方が早いのですよ。
ちなみに市販品のアコギに関してですが、10年ほど以前の話ですが某大手メーカーさんでは年間に40~50万本程生産されていました。単純に日割り計算しますと一日で1500本くらい生産しないと達成出来ない数量です。
そこで大活躍するのが形状加工マシン達です。ネックに関しても一日中マシン君達はフル稼働してガンガン形状加工しています。アコギの普及品でしたらナトー材、ミドルクラスならアフリカンマホ材、高級品ですと厳選材で、と言う様にクラス別に材種の違いこそあれ、基本的には同じ様に次々と形状加工処理されて行きます。
そうしたライン生産工程を見ていると楽器を作っているとは思えず何か違ったモノに見えて来ます。
また、こんなに木を使っちゃってホントに自然界は大丈夫なの?とも、やはり思ってしまいますね。
同じ形にするのでも1本1本丁寧に作業して作り上げるのと最新の加工マシンで次々と製品化されていくのとでは、工程その他もやはり全然違います。当然出音もね。
こんな作り方していたんじゃ、頑張っても年間で20本がいいとこだなあ~、って言うスタイルの方がやっぱりワタクシは好きですねえ~ (^~^)
