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8/4 今日も夏日。海が恋しいです。でも仕事仕事。

写真は完成したばかりのギタリストOさんにお譲りしたベーシックチューンしたFJ製テレキャスター。
このままCS製のコーナーに並べられてもサウンドで退けを取る事は全く無いでしょうね。たぶん、このギターの値段を聞いたら驚かれる筈です。

もう1本はやっと順番が回って来た試奏用に製作中の2フロント1リヤーのトリプル・J仕様のプレベです。ボディはバスウッドでネックはFJ製のメイプル・プレベネックを作り替えたものをマウントします。

仮にワタクシがベーシストでしたら、たぶんこのトリプル・Jベースで演奏するでしょうねえ。出来の良いジャズベもプレベもそれはそれで良いのですが、こうも多くのベーシストがそのいずれかの定番サウンドで演奏している姿を長年見るに付け、ある種、無個性にも思えてしまうのです。

実際にライブで何曲も演奏するのに1本の同じベースで通して弾くのも決して悪いワケでは無いのですが、曲毎にそれぞれストーリーがあり世界観があるのに対してベースサウンドが全曲同じトーンで弾かれると、何だかなあ・・と言う気もしてしまうんですね。クラッシックの世界ではあくまでコンバスそのもののサウンドであるべきですが、ロックやポップスの場合、バラエティーに富んだ楽曲が主体な訳ですからもっと曲自体それぞれの世界観を大切にしたベース・アプローチがあって然るべきじゃないの?と、こう思う訳でございます。

どうベースを弾くかではなく、演奏する曲それぞれに対してベースがどうあるべきか、ベーシストの仕事はその点の追求に尽きると思いますね。

そんな思いからジャズベ、プレベ、リッケンあたりのベースキャラクター・ニュアンスが1本のベースで自在にアプローチ出来る多彩なベースを作りたかった、と言うのがもう四半世紀前になってしまいますが、女神工房時代にこのトリプル・J仕様を作り出すきっかけになったのです。
3ヴォリューム・マスタートーンのコントロールで実に様々な表情を創り出せます。
勿論、本体自体がタイトなコアを備えたしっかり鳴り響く楽器である上に成り立った多彩なるサウンドであることが前提なのであります。

「まず音楽ありき」ワタクシの発想のスタートはいつもそこからです。

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