Wishmoon | tmpブログ

Wishmoon

6/5 今日は晴れはしましたが湿度が高いので塗装は諦めました。

本日のメニューはYさんのtmp製カスタムストラトのスロープヘッド化とリフレット作業、そして写真のTELESA-SMM仕様のオーバーエッジ・トップ材にインナー・バインディングを施す作業でした。

オーバーエッジ構造はトップ材の響きをその下の材との密着からエッジ部分を解放してあげる事で、よりトップ材の高域成分を引き出してあげる為の構造でして、ヴァイオリン、チェロ、コンバスなどの古典楽器も同じ構造で製作されています。高域の細かな倍音が得られるのでレンジエンドが広まり開放感や表情が豊かになります。

写真では判りにくいかも知れませんがインナー・セルは下の元のTELESAの外周位置に施してあります。このインナーセルの外側のエッジ部分がトップだけ外周の外側に突き出ています。
今回は少し太めのブラック・バインディングを施して楽器の印象を引き締めています。

この構造は新たに開発中のTELESA-EAも同じです。EAの場合はトップだけでなく下の本体もソリッド・スプルース材のホロウ構造となっています。
またこのTELESA-EAは「Wishmoon」と言うワタクシのプライベート・ブランド名を与える予定です。

近々、HPの方の更新を行うつもりです。加える記事は「なぜtmpではセットネック構造で楽器を製作しないのか」についての解説です。前振りとしての簡略的な回答は「弦高設定に於ける弦高低めの場合と高めの設定差は、ひとつの指板高/ネック仕込み角度設定では理想的な対応が不可能だから」です。

要するにセットネックの様にネックを本体に接着固定した場合、弦高を低くしたい方、高めで弾きたい方それぞれに対して理想的な設定が得られないと言う事です。そこでデタッチャブル方式であれば双方の設定に対して仕込み設定の変更で弦高指定が大きく異なっていても理想的な鳴り設定が行えるから、と言うモノです。

んん? ここまで話せば、あえて詳しく解説する必要ないか? 言えてる。┐( ̄ヘ ̄)┌
$tmpブログ