妙に

写真はボチボチ作業を進めている試奏用のTB-5/JJです。この1本でtmp5弦ベースの基本設定の最終チェックを兼ねています。
5弦ベースのテーマとは昔から同じですね。ローBとその他の4弦の繋がりの自然さ、5弦であってもローB以外の4弦がノーマル4弦ベースのサウンドと遜色の無い事、ダイナミクスの在るローBであり同時に音程感に優れている事、主にこの3つです。
多くの多弦ベースがアクティブ仕様なのも先に上げた3つのポイントをクリアー出来ないが為にEQ処理で補正する必要があるからです。でも基本はパッシブで充分なサウンド・クオリティを備えている事に他なりませんからtmpでは最初からアクティブ化は一切考えていません。
それどころか、この5弦のEADGの4弦だけをとってみても通常の4弦ベースを上回る事を前提に、プラスEQ補正無しで使えるローBサウンドが得られている事を落とし処に設定しています。
結果的には目標値には到達してます。成功ですね。1弦から4弦までのサウンドの延長上でのナチュラルな繋がりで音程感のあるローBサウンドが得られています。そして多くのフラットヘッド5弦ベースの1弦設定はテンションピンを介さずに直接ペグポストに巻き付けられている為にノーマル4弦ベースのスラップ音と異質な鳴り方を示しますが、tmpの5弦ではテンションピンを介し同じ条件を与えていますのでスラップ感もサウンドにも違和感が無いのです。
たぶん4弦ベースの延長上の5弦サウンドとしてここまでひとつにまとまっている5弦ベースはまず無いでしょう。
今回はローB弦のゲージが125設定ですが、この後にはこの楽器は全てバラしてブリッジ位置を若干移動して128/130弦にもギリギリ対応出来る様に変更します。まあ、130ゲージは太過ぎてブリッジサドル上で曲がりきれないので設定上は無視してもいいんですけどね。取りあえず基本設定では5弦ローBは125ゲージ指定とするつもりでいます。