個別報告 池袋のNさん&Oさん | tmpブログ

個別報告 池袋のNさん&Oさん

$tmpブログ2/8 ヨコハマ本日は晴れてますが、明日から天候が崩れるそうです。

そんなワケで本日は塗装中心に作業を集中的に行っていました。
写真手前はお待たせしてしまっているNさんの3S仕様のSTELA-SSと、本日生地加工を終了させ、最初の下地コーティングを済ませたばかりのギターのOさんのTELESA-SS/HPです。

徐々に素材が減って来ましたのでもう少し温かくなったら地方の材木屋さんに出かけて実際に材を見に行くつもりでいます。特に針葉樹系は割れや節目が邪魔で2~3mある1本の板材からほんの数本しか採れない場合もままあるからです。画像を送ってもらっただけでは将来乾燥が進んだ時にどう変化するかが確認しきれないのです。
届いたらパックリ割れが入っていたりします。それでなくても針葉樹系は丁度炒めたウィンナーの皮が弾けて割れたみいたいに表面に亀裂が入り易いんです。アコースティック系のトップに使用する場合は薄い板ですから柾目木取りしますが、ソリッドの場合は柾目で木取りで製作しますと指向性が強く出て音に広がりと厚みが出なくなってしますのでワタシは板目で木取るのですが、板目材の表面には細かな弾け亀裂がよく出るんです。まあ、浅い場合でしたら何の問題もありませんけど、たまーに深く弾け割れするんです。

そーなると結果的にNGですからその板材から木取り出来る枚数は減ってしまい、結果的にボディ1枚がエラク高く付いてしまうんですね。基本的に同種材のオーダーを頂いて通常価格で製作した場合、そうした歩留まりの悪い板材から切り出した個体で製作しますと元が取れなくてその分が赤字になっちゃうんです。 (>_<) 
まあ、そんなことも含めて楽器製作なんですけどね。

今回は関西方面に新幹線で出向くつもりですが、折角ですから材を見がてら温泉にでも立ち寄って来ようかな、と企んでおります。