昨日は私の大事な勝負の日でした。

 
というのも、経費で購入したPCに備品管理のシールが貼ってあることをチェックされる日だったのですが、2週間ほど前からシールが行方不明になってしまいました。
 
ものすごい小さいことなのですが、私には大事件でした。
 
またお局様に何か言われる…
それが恐怖で必死に探しました。先月の原稿締切との格闘の合間にも何時間も探し、見つからなくて絶望的な気持ちになって、わんわんと泣いたりしました。
 
とにかくものすごい恐怖だったんです、今から考えると完全に自作自演のコメディなんですけど(笑)。
 
そうやって落ち込んでる時に、「この感じ、なんか知ってる…」と思いました。
NYで上司に人格否定されたときの感じと似てるのは確かにそうなのですが、もっとずっと古い記憶です。
 
そして出てきたのが、小学校低学年の私。たぶん1年生か2年生。
当時の私を思い出すと、全然「今ここ」にいれなくて、ずっと夢のなかをさまよってたような気がします。当時の私はいつも消しゴムを失くしていました。落とし物箱が私のものでいっぱいだったらしいです。
 
私の記憶に鮮明に残っているのは、そんなある日、家に帰って宿題をしようとしたら、例によって消しゴムがない。なので、恐怖を感じつつ母親にその旨伝えると、台所で食事の準備をしながら、それはもう感情的に怒鳴り散らされるわけです。
「情けない、どうしてこんな子供になったのか。」
「私(母)の育て方が悪かったのか?私(母)はもう情けなくて悲しくて、本当に嫌になる」
といった発言が延々と続き、その後私は完全なる失意の下にしょんぼりと近所のスーパーに消しゴムを買いに行きました。
その時の「私はどうしようもなくダメな人間なんだ…。」という居た堪れなくて消えてなくなりたい感じ。足の裏がキュッと縮んでチクチクして、下半身が寒くなるような弱くなるような感じ。今回のシールパニックは、まさしくその感じと同じだと思いました。
 
そうなんです。この記憶とリンクしてるがために、本来であれば単に
 
「すみません、シール失くしたので再発行お願いします」
 
と言えば済むような単純な出来事が、ものすごい大事件のように思えてしまったのでした。
 
これは私の心の棚卸しのための重要な出来事だと思えました。私の中でくすぶってる自己否定感と向き合うチャンスかもしれない。
 
そこで、今回の勝負は、不必要な罪悪感を感じることなく、さっきのシンプルな発言をすることだと思ったわけです。
 
約束の時間にオフィスに行き、お局様にシールがないことを伝えると
「自分で担当の方に説明してください」と言いつつ、「これは本当に大事なものなので本当に失くさないで下さい。」と言われました。
 
かつての私は、お局様の発言によって人格否定されることをすごく恐れていたわけです。実際彼女は、説教する立場にはないことを無意識に認めつつ説教しました。
 
そして、それだけのことだったのです。
 
本当にそれだけのことだったのです。
 
私は「はい」と答えて終わりです。
担当者の方にはお詫びとともに再発行をお願いしました。
 
以上、終了です。
 
その後私はエレベーターの中で、キャッキャと大喜びしました。私やりました!乗り越えました!っていう気分でした。
 
気忙しい日々のなか、この「シール問題」には相当のエネルギーを費やしましたが、とてもいい学びがあったと思います。
 
そんなこんなで増えた体重ですが、今日から戻していきたいと思います。
 
当分揚げ物とはおさらばです。もうポテチも要らないです。
 
サンマは食べ続けます。サンマってどうしてこんなに美味しいんでしょうか。
中毒性の物質が入っているのではないかと心配になるほど美味しいです。