心のざわめきが起きました。

趣味で習っているお芝居の役作りをしていた時のことです。世の中のすべてを見下しているというような女の子の役で、先生には「生まれてから今まで受けたあらゆる抑圧に対する怒りを爆発させて」と言われ、練習の度に叫び喚くという数週間が経ちました。

その日は、耳に入ってくる他の人のセリフが煩わしかったことを利用して、「うそつき」と叫び続けてみました。そうしたら、私の気持ちと驚くほどに共鳴して、涙が止まらなくなりました。

私は実は人から嘘をつかれることを怖がっている?もしくは、過去に裏切られたことを引き摺っている?(えっ誰に?)

その後、同じく役作りとして、その女の子が恋に落ちた状態を作る必要があったので、相手役の人の名前を呼び続けてみました。そうすると、初めは「やっと本物の恋人に会えた」という感動からまた涙が出たのだけど、徐々に「でもやっぱり今だけで、後で私を裏切るよ」という絶望的な気持ちになりました。

何なんでしょうかこの感情。すごく疲れました。私の中にこんな気持ちがあるとは知りませんでした。その後の鼻唄は中島美幸の『時代』です。「今はこんなに悲しくて~涙も枯れ果てて~」という件でまた涙が出そうになります。

思い起こせば、最近は、人に合わせることにストレスを感じたり、人の利己心やエゴに直面してエネルギーを奪われるという機会が多い気がしなくもありません。が、それも、顔色が悪いと言われたことで具合が悪い気がしてくるという類のものかもしれません。

そんな中、奇しくも病院で、血液検査の結果が出ました。
私の血液中にはほぼ甲状腺ホルモンが分泌されてないそうです。
甲状腺ホルモンは元気の素なので、それが出てないと元気が出ないんだそうです。

もしかしたら、たんに肉体的な疲労なのかもしらんという気がしてきました。

いずれにせよ、分かることは、今の私は疲れていて、誰かに甘えたいと思っている。それなのに人に気を遣ってしまい、挙句の果てには、相手が気を遣ってくれないことに寂しさを感じているのだと思います。

今は独りで自由に過ごすことが良さそうです。

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