この週末,こちらはものすごい熱風でした.
街全体がエアコンの室外機の目の前に立っているような熱い風に包まれました.

そんな熱風の日に私が読んだのは,唯川恵『燃えつきるまで』.

20代のあいだは彼氏もいて仕事にも熱中して,寂しさも不自由も感じなかった女子が,30代で5年付き合った彼氏と別れて,ぼろぼろになり,見たこともない自分の一面を目の当たりにする.

そんな話でした.
30代になって初めて味わう,20代の時には持っていなかった感情.
虚無感と焦燥感と自信喪失と…

ネガティブ側の自分が寄せ集まって自分を支配してしまったみたいな恐ろしさ.

私が20代だった頃,四谷の交差点でいかにも30代の女性と肩がぶつかって怒鳴られたことがある.当時はその女性のイライラしてる感じが全然理解できなかったけど,今はなんかちょっと分かる気がするな.私は怒鳴らないけど.


$tmoookoのブログ-今日の夕飯