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第15話。クリスマスイブ。午後10時10分。

オーストリア大使館に矢神も入った。負傷した2人の大使館職員も運ばれた。
解放されたご令嬢はオランダ大使館。
犯人はこちらの行動を把握していた。
情報がもれている可能性がある。
麻央が近づいてきた。
「心配だった。もう大丈夫?」「何も出来なかったよ。こちらも対策を練らなければいけないね」そう。犯人への対抗手段は想定できていた。矢神は既に、とある場所に電話をかけていた。「そろそろおいとまして、加勢達と合流しよう。麻央さん」「はい。ごめんね」麻央にも顔に疲れが出てきているようだ。もう既に、午後10時15分、緊張状態が続きすぎている。
加勢達は、パークプリンスホテルに戻ることを示唆していたが、他の大使館職員がいない場所を指定した。汐留のコンラッドで作戦会議だ。
大使館を出発し、汐留に向かう。車内では、TMのエレクトリックプロフェットが流れていた。
次が坂がある場所は間違いない。ただ・・。
「コンラッドまではすぐ近くね。汐留は海岸地域だけど、次は海岸地域?」「海岸地域というのは犯人からの情報の可能性がある」「え?では、内部に内通者がいるってこと?」麻央は怪訝な顔をした。「犯人の口ぶりからその可能性がある。警察組織が動いていないこともわかっているようだった」「そうなると、かなり難しくなるわ」「我々だけで対応せざるをえない」不安が車内を覆っていた。車は、新橋を過ぎ、汐留に向かっていた。
午後10時30分。解放されたのは、オーストリア、オランダ大使館令嬢。未だ未解放なのは、イタリア、ドイツ、フランス大使館。次回解放まで、あと1時間半。