本日は、14:00から喜楽館にて昼席を堪能しました。

13:30になると桂小留さんによる太鼓が始まりました。
ドンドン、ドントコイ!ドンドン、ドントコイ!…

出囃子とともにまずは、林家染八さん。
平林を好演。主人にお使いを頼まれた丁稚の定吉君が、お使い先の家の名前を忘れないように口ずさみながら行くのだけど…途中で話し掛けられて忘れてしまうと。
幸い行き先のお宅の名前を手紙の表に書いてあったけど…漢字で書かれていて読めないから大変!いろんな人に読み方を尋ねて歩いて…と、丁稚さんが可愛らしく染八さんの雰囲気にあっているなぁと思いました。

続いて、桂三幸さん。
本日もブレナイ男、幸せを呼ぶ幸運の…笑いの神でした。
三幸さん自身の作品、ラスト一球。
落語の高座にグローブとボールを持ち込むという型破りな落語。
スポーツ全般的に観戦する三幸さんが甲子園をめざす高校球児の青春を描いた落語。
彼女さんが見つめる中、伸び伸びと落語の話を展開させていました。
柔らかい空気が会場を包んでいました。
次ぎは、古典を聴きたいなぁ。。。

明石家のんきさんは、今回お初でした。
でも、何故か以前からお名前とお顔を存じ上げている落語家さん。なのに…落語を拝聴するのは、今回がはじめて!
一番最初に存在を知ったのは…たしか…明石家さんまさんがテレビで言っていた…ハズ。。。
蔵丁稚を熱演されてました。
お芝居好きな丁稚さんがお使いの合間に観に行ったことを主人にばれているにも関わらず誤魔化そうとして、蔵に閉じ込められてしまって…と。テンポよく話の展開が進んで、下げがサラッと決り、ちょっとかっこ良かったです。

豊来家玉之助さんの大神楽は、縁起物!見ているだけで楽しくなっちゃいました。
玉之助さんは、今回はじめてお目にかかりました。
昔、お箸でお皿を回そうとして、親に「こらぁ~!プラスティックのお皿にしなさい」と怒られたことを思い出しました。
傘の上でまりや金リングや枡がクルクル回って、見ている私の心もまあるくなったり、金運がよくなったり、益々運が良くなって行くような気になりました。

桂坊枝さんは、変わり目。
坊枝さんもお初。でも、お名前だけは、存じ上げていました。楽しい口調の落語家さんでした。
酔払って帰ってきた旦那さんと奥さんの会話が楽しいお話。関東炊きを買いに行かせた後の旦那さんの言葉が、不器用な昔ながらの男の人という感じで、どこか愛らしさすら感じてしまう。
好きな演目の1つです。

ここで、中入り。

明けて、立花家千橘さんで、一眼国。
千橘さんもお初。ちょつと、江戸の下町っぽい口調でした。
退屈しのぎに変わった話がないかを聞いていると…一つ目小僧に出会ったという話が…興味を持った男が、話に出てきた場所を目指して…とうとう、一つ目小僧に出会ったのだけど…と、摩訶不思議な話の展開でした。

桂福矢さんで牛誉め。
福矢さんもお初。滑舌のよい喋りで聞きやすかったです。
毎度お馴染みの演目。
家を建て替えた人ん家を誉めるって、結構難しいよねぇ~。
小遣いほしさに一生懸命誉め言葉を覚えるあたりが面白いですね。
ただ、臨機応変さにかけるところがこの話のキモですね。
楽しい演目です。

トリは、桂雀三郎さん。
二番煎じでした。
火の用心の見回り。冷える身体を温めるために酒好きが考えた方法が楽しいです。
お酒をお酒とは言わず、薬と称するあたりが面白いですね。
今の季節は正に冷え込みが増す時期で、火の用心の拍子木の音が聞こえてきそうです。

今年も残すところあと、わずか。
次ぎは、どんな落語に出会えるかな?
楽しみです。