『あの日』泡沫4 | kurichiのブログ

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改めてよろしくお願いします
東方神起にはまって5年目のまだまだ新米ペンです❗
拙い 妄想話を 書かせていただいてます。
よかったら チラッと 覗いてやってください。




「……いいマンションを見つけたんだ」
「…え?」
汗ばんだ髪を撫でてやると
くすぐったそうに肩をすくめる
少し火照って色づいた頰が 愛おしく思えた

「…この部屋とも お別れですね?」
「……そうだね…君も こうして俺の元に帰って来てくれたし……もう そろそろ手放してもいいのかも…」

このアパートで一緒に暮らした期間は短かったけれど たくさんの思い出がある部屋だ
何となく名残惜しい気もあるけれど 
もう誰に遠慮することなく チャンミンと共に生きていける
逃げる必要もない
新しいマンションで また新たに ふたりで『再出発』するんだ

「…ユンホさん…」
「…ん? どうした?」
「………会社……どうなるんですか?…ニュースでは 追徴金がどうとか…役員がどうとか…って…大丈夫なんですか!?」
「…ああ…確かに 色々騒がれているけれどね」
「…ユンホさんが 大切にしている店は……続けて行けるんですよね!?」
「…!!?…」
「…ユンホさんが 大切に大切に『育ててきた』店…な、なくなるなんて事…ないですよね!?」
「…!…チャンミン!!…」
「…僕 ユンホさんがお店の事を話してくれている時の顔が大好きなんです」
「…え…」
「…すごく生き生きしていて…宝物を見つけた子供みたいに 瞳を輝かせて…『もっともっと お客さんに喜んでもらいたい』『もっともっと 店を良くしたい』って気持ちが溢れていて……僕 離れていた時も そんなユンホさんの顔を思い出していたんです」
「……チャンミン…」
笑顔で そう言う愛しい人を 強く抱きしめ
「………大丈夫だよ…たとえ会社がなくなっても 俺の全財産かけて 店と君の事は守っていくよ」
「…!!…ユンホさんっ!!」
「…だから…一生 俺のそばにいて 俺を支えていてほしい……辛いときもあるだろうけれど…絶対に後悔はさせない!! 必ず 幸せにするから!!」
「…!!!…」

胸の中で 涙を流すチャンミンを
一晩中抱きしめていた

ずっと ずっと続いていくはずの
幸せを 夢見て


画像 お借りしました。