今日は八十八夜です。故郷のお茶摘みは最盛期に入ります。

父が他界し母も術後体力がなく、農業から手を引きましたが、この季節になると懐かしくなるおやつがあります照れ

ひとつ目は蒸し饅頭です。
重曹入りの普通の物ですが、あんこはうぐいすあんですキラキラ
えんどう豆の収穫が始まるとまず豆ご飯で旬を味わい、新じゃがと新玉ねぎの煮物に彩りを添え、薄甘く煮て一品料理にしたりかき揚げに加えたりします。
そのうち大量に採れたら雨降りの日には大鍋にたくさんのうぐいすあんを炊き上げ、蒸かし饅頭を作ってもらえます照れ
勿論小豆あんも大好きですが、年に一度のこの季節でしか味わえないえんどう豆饅頭は最高でしたもぐもぐ
そしてふたつ目はじゃがいも饅頭です。こちらも主に雨降りの日でないと農家は忙しく作れないんですが。
新じゃがの季節、掘りたてを三角竹しょうけに入れて傍を流れる沢でゴシゴシやると簡単に皮が剥けちゃいます爆笑
大鍋で崩れない固さに塩ゆでしておきます。
小麦粉を少しの塩と水でこね、耳たぶの固さになったらねかせておきます。
茹でたじゃがいもを皮で包みます。
大鍋にお湯を沸かして破れないようにそっと茹でます。
ザルにあげて出来上がりです。
砂糖醤油でいただきますもぐもぐ

作り方と食べ方はおうちによって違うそうです。
お隣は皮に米粉を混ぜて蒸して作り、そのまたお隣はじゃがいもを砂糖醤油で煮て味を付けてから皮で包むし、皮に砂糖を入れるところもあるようです。
母の味ってところでしょうねウインク

おばあちゃんの作ったじゃがいも饅頭は子ども達も大好きでたくさん食べました。

私の楽しみは参加して作るのを手伝うことでしたが、かまどの火の番もやりました。吹き零れないように薪の火力調整は腕の見せどころです。

ラストのお楽しみは残った生地を貰って焼きもちもどきを作ることですむらさき音符
薪の燃えカスの上に焼き網を乗せ、平たく伸ばした生地を焼きます。
かまどの中は石釜オーブンみたいなもので、あっという間に出来上がりますハート
外はカリカリ中はふんわり、ほんのり塩味で素朴なおやつです。
今思うとナンのような物ですね。

幼い頃、両親が粉を「むっこ」と呼んでいましたが、精米所で粉にしてきていましたので、大麦の「麦粉」だったのでしょう。
微妙にグレー色でしたからすべての麦粉料理はグレーでしたね。
うどんも乾麺か手打ちでしたし、団子汁も蒸しパンもグレーです。
ほかにも麦粉のおやつがありますがそれはまたの機会に~ニコニコ



布つなぎ
布ほどき糸でダブルクロスステッチ
久留米織はぎれをほどいてカラフルなステッチ糸にしました。
雰囲気が明るくなります。