明日からいよいよGW❗なのに天気は今日も雨、しかも冷たい北風が吹いて肌寒いです雨
七十二候では『霜止出苗しもやんでなえいず』の頃だそうです。
ようやく夜の冷え込みもなくなり過ごしやすい季節の到来、そして待ち望んだ初夏がやって来ますむらさき音符

故郷の山は稲の苗も順調に育っているでしょうか。
田植えを手植えで行っていた時代、てっぺんの狭い田んぼには苗代が作られていました。
今ではもう珍しい光景になりましたが、若草色の幼苗クローバーがびっしりと顔を出している様はとても癒されますし照れ

濃い深緑色の茶葉の先から伸びてくる新芽の若葉色と親葉の対比も心潤してくれますおねがい

みかんのオレンジ木々は一斉に花を付け、遠くにいても香ってきてウキウキさせてくれます。
真っ白でもない真珠色のちょっと厚めで先の尖った花びらが5枚、強いけれど不快ではないとても爽やかな香り、心をほぐしてくれる優しい香りです照れ

杉の木林から染みだしてきたチョロチョロ水が細い沢になり、山のてっぺんの苗代田んぼの回りに巡らされます。
畦道や石垣や水路ではいろんな出会いがありました。

まずは石垣に植えられた貴重な石垣苺いちご熟すまで待ち遠しかったニコニコ
収穫にはトカゲとヘビとの遭遇が待っていて、恐怖と闘わなければなりません笑い泣き

水辺に自生する蘭の一種だったでしょうか、黄色くて5㎝くらいの長さの細い棒状の花穂をつける植物が生えていました。
それを上下の瞼につっかえ棒のようにしてはめます。猫の目ブタネコのようになるんですが誰が永くはめておけるか競い合って遊びましたニコニコ

石垣の上では〈ズバナ〉と呼んでいた食べられる新芽が芽吹いていましたクローバー
正式には茅萱(チガヤ)の幼穂で茅花(ツバナ)の部分らしいですが、甘くて美味しいんです照れ
芽吹いたばかりの、葉っぱになるべく幼葉に包まれていて、それをめくると柔らかいふわふわビロード銀色した幼穂が眠っています。
我先にと探します。ちょっとでも幼穂が顔を出すとパサパサして不味くなるものですから。
そしてこの花穂は成長するとフワフワの綿毛になります。これを束ねると来る蛍舞う季節の蛍採りホウキが作れましたキラキラキラキラキラキラ
今は採ってはいけないですけどね。

茅萱(チガヤ)の葉っぱは粽(チマキ)を巻いて包むあの葉っぱですね照れ

では水路の中を覗いてみましょうか。
キラキラした透き通った水のなかに沢エビがいました。
名前を知らないのですが、1㎝くらいの透明で確かにエビの姿をした生き物がスイーッスイーッと泳いでいます。さすがに魚はここまで登って来れません爆笑
沢ガニにアメンボがいましたね。
そうそう、巨大に見えたイモリもいました。真っ黒なからだに真っ赤なお腹が恐怖でガーン
喉が渇いてもそこの水は怖くて飲めず、少し下の小屋の水飲み場までいちいち降りて行ってました笑い泣き
主人はザリガニ釣りして遊んだと話しますが、私は見たことがありませんでした。

苗代の田んぼには赤い糸状の虫がたまにいて大人な達からそれはヴィールスという病原虫だと言われ怖くて近寄れなかったものですガーン
後でユスリカの幼虫だと知りますが、あの毒々しい赤はヒルのように血を吸うからだとばかり思っておりました爆笑
田んぼに入って大事な苗を踏まないようにしむけたんですね。

こうして初夏を迎える山は草木の新緑と田畑の若葉色に目を癒されます。

段々のみかん畑の石垣に添って植えられたお茶の木。

新茶の香りと傍のたくさんのみかんの花の香りを胸いっぱい吸いながらお茶摘み作業をする。

耳に聴こえるのは鳥のさえずりとせせらぎの音。

山の清水で喉を潤し、草を食み、野苺がおやつ。

山菜のおかずでお昼ご飯。(時には取れ立ての椎茸を焼いてもらえた)

やかんに入れた清水を簡易かまどで沸かし、生葉を鉄板で煎って入れた出来立ての新茶の香り。

汗をかいたら清水で顔を洗い、沢に足を浸す。

気付かずに通りすぎてきた故郷の山の暮らしですが、今思い起こすと知らず知らずのうちに全身アロマテラピーしていたようなものですね照れ

五感を刺激して癒しほぐす、自然のアロマがたっぷりな暮らしっぷりだったようです照れ




クロスステッチオリジナル図案