久々の読書メモです。
最近、電車のなかでなかなか本を読む気にならずに読書ペースも落ち気味なのですが、この本は面白くてすぐ読んじゃいました。
外資系トップの仕事力II―経営プロフェッショナルはいかに自分を高めたか/ISSコンサルティング
¥1,575
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外資系企業のトップ10名の話をまとめた本です。
共通してるのは、みなさん、フットワークが軽いこと。
会議室にでんと座ってる姿は想像つきません。

不思議なのは、P&G、ボスコン出身者が多いこと。
人材輩出企業だから自然な現象?
出版にあたっての人選プロセスの中で、人脈つながりで、こうなったんでしょうかね。

外資で人材輩出企業といえば、IBMも有数だと思うのだが、IBM出身者が見事なまでにゼロなのも不思議。
外資系IT企業のトップって、かなりの割合でIBM出身者だと思うんだけどな。
ちなみに、この本のなかでITの人は、現マイクロソフト社長の樋口氏(HP社長→ダイエー社長、のあの人です)だけ(樋口氏はIBMとは関係なし)。

ま、偏りはおいといて、私にとっても面白かったのは、マーケティング経験者が多いこと。ほぼ全員が、何らかの形でマーケティングの部署を率いた経験がある感じです。

やはりマーケティングは企業活動のなかで、非常に重要だということでしょうね。(上記の偏りのせいもあって、こう思ってしまうのかもしれないが)

そして、いちいち細かい話は出てきませんが、やはりファクトベースでものを考えるとか、分析の重要さとか、最近はやりの「仕事術」系の話も、あたりまえのように出てきます。あたりまえすぎて、いちいち話に出さない、という感じでしょうかね。

私が一番面白かったのは、現ボシュロム社長の井上隆久氏の話。
花王→日本リーバ→ブリストル・マイヤーズ→ボシュロム、と転じているのですが、会社をかわるごとに、平たく言うと「おくれた」会社(当時)にうつってます。でも、

「言いたいことがたくさんあるわけです。でも、そこはグッと押し殺して、まずは自分の置かれた環境で、一生懸命やってみようと思った」
そうです。

ポジションはまったく違いますが、私の今回の転職がまさにこれに該当するので、激しく納得します、ハイ。

若い人にいうのは、
「とにかく一生懸命、仕事をする」こと
「正しいと思うことを、胸を張ってやる勇気こそが一番大切」
「面白い仕事というのは、探して簡単に手に入るものではなくて、人に認められて、人から与えられるものだ」

やはり、目の前の仕事に真剣に取り組んでいれば、おのずと結果はついてくる、ということなのでしょう。

今の会社で、転職者だから新しい風を吹き込む(?)とか改善提言をするとか、いろんなことが期待されているような気がして、でも実際は、そんなすぐには出来ないしなぁ、とちょっぴり悩んでいましたが、吹っ切れました!!