勉強会 で書いた参考本について、コメント欄で質問をいただいたのと、他にも書きたいことが出てきたので、別記事で書いてみます。

仮説思考で仕事をしましょう、というテーマに関連する参考本は、このブログの
コンサル本いろいろ
「世界一やさしい問題解決の授業」渡辺健介
で書いたものと、それ以外では、
ビジネス数字力を鍛える (グロービスの実感するMBA)/グロービス

特に「世界一やさしい問題解決の授業」と「仮説思考」を推奨しましたが、他の本にもすべて「問題解決」とか「仮説」とか「MECE」といったキーワードは散らばってるのです。ってことは、やっぱり仕事のキホンではないかと。

こういう本が世の中に出回ってそれなりに売れているということは、世の中がこういう考え方を要求している、ということでしょう。つまり、こういう考え方を知っていて、それが身について仕事に生かせるようになっている、ということは、それだけでアドバンテージになるのではないかと。

もちろんそれだけじゃNGなのは重々承知で、そもそも「人間力」みたいなのが、周りを巻き込んで仕事を前に進めるにあたっては非常に重要なわけですが、それって、人の歴史そのものなので、今更すぐどうこうできるものではない。

一方で、仮説思考とか、ロジカルシンキングのテクニックなどは、自分で勉強する、あるいは考える習慣を自分で意識的に持つだけで身につくものなので、「やったもん勝ち」だと思いませんか?

そういえば前職のコンサル会社で、事業会社から30代後半で転職してきたばかりの人が、「みんなすごいね、あのドキュメンテーション能力」とまずびっくりしていましたが、そもそも、通常は書かないと人に説明できるレベルに、あるいは人を説得できるレベルに物事を整理できません(手書きだろうとパワポだろうと)。

コンサル会社の人は、クライアント企業に解決策を提示し、それを「やろう!」と言って推進してもらう、また時には反対勢力に対する説得工作も行なう役目を担うので、どうしたってドキュメンテーション能力は磨かれていきます。

というわけで、
整理して物事を考えて仮説思考で仕事を進めて→結論をドキュメントにおとす(企画書/手順書など)と、

・自分の意図を、他人に誤解なく伝えることができて、仕事自体がスムーズに進められるようになる(早く、正確に)

他にも、
・自分以外の人に仕事を引き継ぎしやすくなり、同じ業務にかかるコストをおとす(正社員→外部業者に委託or派遣など)ことが可能、そして自分はより高い付加価値を生み出すような新しい仕事に着手できる

などのメリットがあります。

自分の仕事の内容が、企画を考える段階のものだろうと、決まったことを決まったとおりに進めていく段階のものだろうと、すべてに活用できると思います!