いまさら何を、って感じですが、前から気になっていたので読んでみました。
マッキンゼー出身の著者(まだ若い!私より若いと思う・・・)が、中高生向けに平易な文章と、とっつきやすい事例とイラストでもって、「問題解決」のテクニックを説明した本です。
大人が読むと(一応私もコンサルの端くれだし)、通勤電車の中で読み終わっちゃうくらい、分かりやすく書かれてます。無駄なカタカナ英語もなく、ちゃんと日本語になってるし(例:ロジックツリー→分解の木。メリデメ表→「良い点、悪い点」リスト。でも分解の木、横向きになってるんだけど、疑問に思わないのかな?)
余談ですが、文系新卒でSEになった新人研修のころ、「フラグ」の意味が、はじめさっぱり分からなかったのを思い出しました(笑)
この本を読んで、ちゃんと著者の意図するところをハラに落とした中高生は、その後の人生が変わるのではないでしょうか。
とはいっても、自らこういう本を手にとる中高生は、もともと、そういう下地があると思われるので、それほどインパクトはないのかもしれません。
やはり親が子供に、こういうことを学んでいく環境を、「意識的に」つくっていく必要があるってことですよね。周りの大人の眼力、情報量は重要です!
実際にこの本のあとがきは「ご父母、教師の皆様へ」となってます。
自分も10代のころ、こういう本に出会っていたかった。私は昔、この本の冒頭に書かれている「どうせどうせ子ちゃん」だったから。私には無理、どうせできない、親のせい・・・
おっと、いかんいかん、ネガティブ思考に引っ張られそうになってしまった。
まな号が大きくなったら、ぜひ読ませてあげようと思います!それまでこの本を大切に保存しておかねば(10年後にこの本が定番本として残っているかどうか、分かりませんからね)。
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