ようちゃん最期の日 | 大腸が無い右眼が無いそれでも笑って生きたようちゃんの850日

大腸が無い右眼が無いそれでも笑って生きたようちゃんの850日

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午前3時
何かの夢を見ていた私は、少しずつ現実の世界に戻ってくる。
ようちゃんが、私の頭の上でずーっと泣いていた。熱を計る。41.5℃。ビックリして看護師さんを呼ぶ。解熱剤を使ってもらって、痰を引いてもらう。口からは、すごい塊の痰が出てきて、とっても苦しかったと思う。
お腹もすごく熱くて、痰もすごくて、熱がとても高くて...私は看護師さんに、先生に診てもらいたいと言う。でも、緊急ではない。と、受診はできなかった。痰がたくさん引けたから、きっとこれで寝れるねーって言って、午前4時頃寝かしつけた。


午前5時過ぎ。パパから電話が来た。
ようちゃんの頭の上にあったスマホが急になり、私は急いで電話を取る。ようちゃんが寝ていたので、大丈夫だよとパパに伝えると安心していた。



朝、何時かわからないけど、いつも通りうんちを漏らしていたので、パジャマを脱がせて、腹巻をしてあげた。長くてスカートみたいになる。可愛い(笑)
少しずつ顔色が悪くなってきた...大丈夫かな。


朝回診。8時頃かな...今日は熱の原因を知るために採血をとると言われました。いつも通り心臓の音を聞いて、しんどそうだねと、そんなにいつもと変わらない回診だった。


朝食の時間に届いたGFOは、哺乳瓶を口に当てても全く吸ってくれず、本当に飲む気力さえない感じだった。


8時半か9時頃かな?採血に呼ばれる。私は付いていくことにした。固定の板に巻かれ、でもいつもよりも抵抗せず、泣く力も少ないまま血が抜かれた。この日の担当の看護師は頼りない感じでボケーっとしている人だった。こんな看護師さんに採血してほしくない!っと思っていると、少しベテランそうな看護師さんが血を抜いてくれて少し安心した。


部屋に戻ると、ようちゃんがずっと唸るようになった。すごくしんどそうで、抱っこしたら、呼吸がおかしかった。「ふぅ〜...すぅ〜」少し間があって、熱高くて苦しいんだなって思ってた。
看護師が来て、ようちゃん見て、お腹張ってるね。手足冷たいねって、それだけ言って出ていったので、私は手足温めなきゃって、ようちゃん布団にくるんで、手足ぎゅうぎゅうあっためたけど、全然温まらなくて...顔色がどんどん悪くなっていったんだ。


10時前かな。先生が採血の結果を持ってきた。
RS(-)
ヒトメタウイルス(-)
え?RSじゃなかったの?じゃあなんなの?すごい嫌な予感がした。
CRP20越え
血小板low
え?!CRPの値...何?なんなの?もうわかんなかった。
そして、先生が「とても顔色が悪いね。今すぐもっと詳しい検査をするから、看護師呼んで連れて行くね。」と言われ、先生は出ていった。そしてすぐに看護師が来て、ようちゃんを連れていった。ドアを閉める瞬間にようちゃんがとてもしんどそうな顔でこっちを見ていた。それが、意識のあるようちゃんに会えた最期だった。



それから。
意識はもう遠のいてたようで、先生が私のところに来て、挿管をしたと報告した。私は何がどうなっているのかもわからず、生命に問題はないんですか?と聞いたが、それも含めて今確認しています。と言われた。


次に先生が来た時には、私のお姉ちゃんが来てくれていた。先生は蘇生の薬を使いましたと言った。蘇生?どういうこと?お姉ちゃんに聞くと、一度心臓が止まってしまったのかもしれない。と言われた。もう何がなんだかわからなくて、ただひたすらようちゃんの名前を呼び続けることしか出来なかった...



パパが来て、2人で先生の話を聞きに行った。
今心拍が薄く、先生達が酸素を送って心臓マッサージをして頑張っていると。
ようちゃんに会わせてくれた。もう目は開いてなかった。されるがままに口から酸素を送られていて、心臓マッサージをされていた。



それからどれくらい経ったかな。
先生が来て、もうこれ以上は...。
私は納得出来なくて、心臓マッサージをやめないで!って言ったけど、先生は続けてくれなかった。すぐにようちゃんに会いたいと言い、駆けつけた時、「ようきー!ようきー!」って言った時にはもう心拍50くらいだったみたいで、抱っこした時にはもう0になってたみたい。後でパパが教えてくれた。
そして、ようちゃんは2歳3ヶ月でこの世を去りました。






書いてたら、やっぱり涙が止まらない。
名前の通り、太陽みたいにみんなを明るくしてくれる子だった。あかるく。本当にあかるく生きてくれた。今思い出しても笑顔しかない。人一倍笑う子だった。陽生、ママのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。でと、まだ、陽生がいないのが信じられない...。もっと抱っこして、もっと一緒に遊んで、笑った顔が見たかった。まだまだ陽生がいない生活には慣れないけど、この先もずっと、ママとパパ、ようちゃんのこと知ってるみんなの中に、ようちゃんは居るからね。辛い時もたくさんあったけど、やっと楽になれたんだね。頑張って生きてくれてありがとう。


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