車を運転中、信号待ちでふと窓の外を見ると、
とある老夫婦が目に留まった。
そのご夫婦は、まったく同じ歩幅で、同じテンポで、
歩いていらっしゃいました。
まるで、目に見えない紐でくくられているかのように(?)
静かに、ゆっくりと。
一歩、また一歩と、歩みを進めておられました。
おじいちゃんの左手は、おばあちゃんの右手に添えられていて…。
長年連れ添った夫婦ならではの幸せのバリアとでもいうのか、
おふたりだけの世界観、時間の流れを作られていました。
同じものを見て感動したり、喜びや悲しみを分かち合ったり、
時にはケンカなんかもしたりして。
こうして積み上げてきた長~い年月を、
見ず知らずの私が思わず思い至ってしまうほど、
ステキなオーラがおふたりを包んでいたのです。
これからも、おふたりは、同じテンポで人生を歩んで行かれるのでしょう。
なんだかいいな~。
心がほんわかとした、そんなつかの間の信号待ちでした。
赤信号、ありがとう。