「エクシブ浜名湖」は会員制のリゾートホテル。
友人が会社の福利厚生を使って手配してくれたのです。
ありがとう!


言い忘れましたが、今回の旅は前の会社の同僚と。
この3人で出かけると、まぁ、色んなハプニングが起こるのです。

渡月橋のボートでおぼれかけたり、

真夜中にガソリンスタンドを求めて100キロ近くさまよったり、

はたまた、高級旅館で小さくなって必死に替え歌考えたり…。


…そんな昔話に思いをはせつつ、

ある種の期待を抱いて、浜名湖を眺めながらぐるっと半周。
のどかな風景を楽しんでいると、突如としてそれは現れた。
コロニアルテイストのお城(?)
車でゲートを越えると、一同感動。


そうか、初めてゲストハウスへ訪れたカップルは、
このような感動を味わうのね…。
今さらながらに〈ゲート〉という存在が、
いかにその先に広がる素敵な空間・時間を妄想させるかということを
思い知った。


今回の旅のテーマは癒し。
ということで、ホテル内でエステを予約していた。
HPを見て、悩みに悩み〈全身リラクゼーションコース〉をセレクト。
カルテに記入し、スタッフの方が
「3名さまのカウンセリングをする●●です」とやってきた。
カウンセリングって、1対1じゃないの?
身体の疲れ具合をヒアリングして、
効果的なケアをしてくれるためのもの…だよね?
1対3って、すごいわ。


…と俄かに感動していると、それはカウンセリングという名のもとの営業だった。。。
「今なら、時間に余裕があるので、別のコースに変更できますよ」
という親切風を装って、始められた。
いわく
「お客様がお選びのリラクゼーションコースは、
 本当に肌をなでるだけのものなので、疲れは取れません」
と言い切られる。
「お疲れを取るなら、リンパマッサージがオススメですよ」
リンパマッサージは、リラクゼーションコース+約5000円也。

確かに身体は疲れている。
でもでも、アロマの香りに包まれて、心身ともに溶けるような
リラックスタイムが希望だったのだ!
しかも、プラス5000円って、気軽に言うけど、アナタ…。


3人の中に不穏な空気が流れる。
疲れも取りたい。でも、リラクゼーションコースじゃダメなのか??
おそらくみんながそう思っていた。
友人が「私はリラクゼーションコースがいいです」と言おうものなら
「本当に手が触れる程度ですよ。疲れはまったく取れませんが、
 それでいいんですか?」
すごい勢いで言われた。


…それって。。。
じゃあ、リラクゼーションコースは何のためにあるの??
と頭の中はクエスション祭り状態に。
そこまで言われると、もう何もいえまい。


疲れを取ってくれるのであれば、リンパにしようかな~と傾いた。

さらに、フェイシャルはいかが。足の裏の角質ケアは?
今ならこんな特典も…と畳み掛けられる。


まさか、ここでこんな風に営業されるとは思っておらず、
面くらった…。
がしかし、リンパマッサージは心地よかった。
肩の疲れも取れ、全身ぽっかぽかに。


結果的にはこのコースにしてよかったと思うものの、
ホテルライフ満喫しようよ~という、何の気構えもなかった我らには
かなりの印象として「エステ営業」が心に刻まれたのであった。

そして、「あ~。びっくりしたね~」と後でささやきあうのであった。


旅におけるハプニングとは、
旅を楽しい思い出として心に刻むためのエッセンスになるのですね。


〈つづく〉