今回のお話は、

秋にちなんで考えました音譜


※すみませんが、

 一部読みづらい箇所があるかもしれません。




゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


もみじ出演者もみじ



山南敬介

藤堂平助




゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆



羅刹としての道を選んで、数週間が経った。

平助は「自分」という人間ー・・・羅刹をいまだ掴みきれずに過ごし、戸惑い続けている。死ぬことに恐怖を抱いて変若水に手をのばしたものの・・・これから先に対する不安は募る一方だった。


そんなある日。平助は夜の巡察に行こうと屯所を出た。

そして何気なく空を仰ぐとー・・・。

「今夜は満月か・・・」

美しい月が白い光を放って浮いていた。

「おや・・・綺麗ですね」

「! 山南さん」

後ろを振り返ると山南も同じようにして空を見ている。その表情は心なしか、試衛館にいたころのような優しい微笑みな気がした。

「・・・なぁ、山南さん」

「? どうしましたか?」

山南は月に投げかけていた視線を平助に戻した。

「月って・・・すげぇよなぁ・・・」

平助は呟くように言う。

山南はその言葉の意味を考えていたが、やがてそれが平助の純粋な心から出たものだと気付くと、深く頷き返した。

「そうですね。・・・そして平助が改めてそう言うということは・・・」

「?」

「最近の私はよほど怖い顔をしていたということなのでしょうが、ね」

「!」

平助は焦りながら首を横に振る。それでは肯定しているのと同じなのだが・・・。

しかし山南は特に気分を害した様子もなく、むしろ穏やかな声音で続けた。

「確かに私はここのところ・・・焦っていたかもしれません」

「・・・・・・」

「こうして気を楽にして・・・月を眺めることも大事なのでしょう」

「・・・そうだな」

山南の言葉を聞いているうちに、平助も不思議と心が落ち着いてきた。

『気を楽にしてー・・・』。

それが何気に羅刹となった自分にとって大事なのかもしれない。

いつまで続くか分からない生命ではあるがー 最期まで、自分らしく在り続けたい。

美しい光を放ち続ける満月を眺めながら、平助はそう思うのだった。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


前回に引き続き平助の登場。

そして二回目ゲストとして山南さん!


この話はある程度構図自体は決まってたんですが

出すキャストに最後まで悩みました。

最初の設定では

・平ちゃん

・千鶴ちゃん

この二人の話にしようと思ったのですが。

結局羅刹の苦しみは羅刹にしか分からないだろう!

ってことで千鶴ちゃん→山南さんに変更。


えーっとですね、これは昨日の夜に

随想録の山南さんルートを攻略してて

思いついたストーリーです。

だから攻略した方は分かると思うのですが・・・

そうそう、あのスチルの話で思いついたのです(笑)


相変わらず、平ちゃんは素直な純情ボーイなので

ストーリー書く上で本当に重宝します音譜

書きやすい(題材にしやすい)って

こういう人のことを言うんだろうなぁって

いっつもいっつも思うんですよね(´∀`)


難しいのが山南さん!!

口調は全然簡単なんですが

何を言うかが想像つかないっていう(笑)

話の内容をそっちに持っていきたいのに

素直に動いてはくれないお方ですね(苦笑)

そして人の真意をうかがうような、そんなとこも

非常に書いてて難しかったです。

真意をうかがいながらも

率直に言っちゃうのが土方さんだと思うので(笑)

言い回しとかがホントに大変でしたあせる


そして先ほども書いたのですが

「羅刹の苦しみは羅刹にしか分からない」って

改めて実感した話でした。

綴りながら、本当にこんな気持ちで過ごしてたんかな?

そう思うところが多々あります。。。

あとは最初の

平ちゃんが『死を恐れて変若水に手をのばす』というのも

何だか平ちゃんとファンの方に申し訳ないなーって。

この言いかたが平ちゃんがビビリみたいで

本当に申し訳ないです。彼自身の強さも

ちゃんと分かってはいるのですが・・・。

今度書くときはもう少し頑張りたいですね。


さて今回のタイトル「初秋涼夕」。

意味は


・初秋の涼しい夜のこと。

・月が美しく、風のさわやかな秋の夜の形容。


だそうで。

今よりもう少しだけ前の時期なら

ピッタリだったかもしれませんね(^▽^;)

羅刹となっても自然を慈しむ心を

この二人・・・だけではなく、

皆持ってるんじゃないかなって思います。


次あたり

左之さんとか一ちゃんとか

登場させてみたいところですね音譜



読んで下さってありがとうございました!!