【前編】では甘酒を飲むタイミングを朝昼夕のそれぞれでのメリットをご紹介しました。
今回の【後編】ではそれ以外のおススメのタイミングをご紹介します。
風邪をひいたとき/食欲がないとき
風邪を治さなくちゃ……
元気出さなくちゃ……
そんな思いから無理して焼き肉を食べたり、
ステーキを食べたり食事を頑張っていませんか?
体が弱っているときには消化の機能も落ちています。
高カロリーのものは消化に負担がかかることが多く、
かかる時間の長さだけ、胃腸は休むことができません。
早く回復したいのに、回復するためのエネルギーを消化活動に使ってしまっては
回復は遅くなりますね。
つまり風邪をひいたとき/食欲がないときは……
甘酒を一杯飲む。そして寝る。
これが一番おススメです。
理由としては大きく二つ
●甘酒は糖質がアミノ酸などの小さな単位まで分解されています
→消化をしなくても吸収しやすい形になっていれば、エネルギーの消費を抑えスムーズな回復につながります。
●発酵の過程で体の修復に必要なビタミンもたっぷり含まれます
→エネルギーはビタミンを使って体に有効な形へ変わります。ビタミンがたっぷりあれば必要な栄養素がどんどん体に有効に働きます。尽きなければスムーズに体の修復もどんどん行えます。
疲れ/今日は頑張った!というとき
先ほどの風邪のときと同じ理屈です。
甘酒は発酵の過程の糖質やたんぱく質の分解で、栄養素が小さくなっています。
体への吸収がスムーズであれば回復もはやくなります。
翌日に残りそうな疲れも吹き飛ばせます!
「明日も頑張らなきゃいけない;;」というときには
ぜひ甘酒をぐいっといってみてください。
翌朝、思いのほか体が軽いことを感じるはずです。
夜食/夜ご飯が遅くなったとき
深夜に食べたくないからと絶食をするのは良くありません。
一食抜くことは便秘のもと。
お通じは24時間おきにあってよいものです。
食事を抜くことでお通じの素が作られず、腸の動きも乱れると便秘へ一直線。
一食抜くことで空腹時間が長くなり、
次の食事での血糖値の乱れを引き起こすデメリットも。
血管が脆くなり傷つきやすくなりますし、エイジングも加速します。
老いることは素敵なことですが、健康で元気に老いる過程も楽しみたいものです。
スローエイジングになるので、一食抜くより甘酒をお腹に入れましょう。
イライラしているとき
疲れてくるとキーッとなりがち。集中力や判断力が落ちます。
甘酒に含まれるアミノ酸やビタミンB群、GABAもそうですね、
これらにはリラックス効果があります。脳の疲れを癒します。
繰り返しになりますが、発酵の過程で栄養素が吸収しやすいところまで小さく分解されています。素早い回復につながるポイントです。
イライラしてカッなったとき、甘酒をゆっくり一口含めるといいですね。
甘酒は「飲む点滴」と言われています。
・お肌のために飲んでいる
・腸内環境のために飲んでいる
・甘いから飲んでいる
・なんか健康にいいらしい
などなど、いま飲んでいる理由はみなさんそれぞれにあると思います。
でもこれだけは言えます。
「腸活のためだけ」(○○のため!だけ)に飲むのはもったいない。
甘酒の魅力は一言では言い表せません。
○○のため!という固定概念はぜひゆるめて、
日常に甘酒を取り入れてみてください。
最後の最後に注意点
あんなときにも、こんなときにも飲みたい甘酒ですが、
コップ一杯の甘酒はごはん茶碗半膳ほどのカロリーがあります。
また、たくさん飲むほどに効果があるわけでもないので、
糖質やカロリー過多になって逆に体に負担をかけないようにしたいです。
「適量」のうちで甘酒を最大限に取り入れていきましょう。
腸の学校®インストラクター 深山智子