まずはじめに、本日のライブの中止についてのお詫びをさせて下さい。
今回ライブが延期になったのは、電力問題もありますが
一番は観に来て下さる方の安全を保証出来なかったからです。
一週間は大きめの余震が続くのでは、と言われています。
ライブ中に地震が起きた時、お客様全員の身を守る事が出来るのか。
交通手段が麻痺してしまった時、お客様全員を無事に自宅まで送り届けられるのか。
これを約束できないなら、ライブをやるべきではないと判断しました。
ミュージシャンには楽しいライブをする義務があると同時に、
お客様の安全を保証する義務があります。
不安を掻き消すためのライブが、逆に不安を煽るのなら本末転倒以外の何ものでもありません。
やはりライブは不安などなく楽しいものであって欲しいというのが私達の考えです。
安心が取り戻された時、必ず楽しいライブをすると約束します！
楽しみにして下さった方には本当に申し訳ございませんが、どうかご理解頂きたく思います。
昨日近所のスーパーに買い物に行ったら、人で溢れ返っていました。
棚はスカスカ。
皆とにかく買えるうちに買っておこうと、カゴいっぱいにものを入れていました。
きっと皆様の家の近くでも同じような感じだったのではないでしょうか。
改めて事の大きさを実感しました。
テレビで報道し続けられている
被災地の方々の声
身を削って救助を続ける方
原発で懸命に作業をしている方…
それらを見ていると自分はなんと無力なのかとどうしても思ってしまう。
でも、どうか思い悩み過ぎないで欲しいです。
現実を受け止める事と、悩み過ぎる事は違うと思うのです。
東京に住み、ほとんど被害を受けていない私でも、余震が起きると怖いです。
緊急地震速報が発令されるたび、心臓がバクバクします。
被害の程度が大きかろうが小さかろうが、怖いと感じるのは仕方のない事です。
時間が経つにつれ亡くなった方がどんどん増えていくのは本当に心苦しく、
更に心的被害を負った人はと考えると、被害を受けた方の数は計り知れない…
もっと辛い人がたくさんいるのだから自分は耐えなければ、と考えるのはもちろん間違ってはいないです。
でも自分が素直に抱いた感情くらいは許してあげて欲しい。
怖い時に「怖い」と言うこと。
不安な時に「不安だ」と声に出すこと。
それは決して、罪ではないと思うのです。
香織@tmj-online