SOU!が始まって7ヶ月 | 一般社団法人つるかわ子どもこもんず 無料塾・無料フリースクール・移動子ども食堂

一般社団法人つるかわ子どもこもんず 無料塾・無料フリースクール・移動子ども食堂

結いは2018年1月から始まりました。学習支援とおいしい軽食サポートも!自由な学び場 SOU!は昼間の居場所で月5~6回実施しています。2023年8月からは所有のキッチンカーで移動子ども食堂もはじめました。子どもたちの『学ぶ・安心して過ごす・一緒に食べる』サポート!
















「昼間の居場所が欲しいんだ」
つるかわ無料塾 結いで繋がった子からの声がありスタートした『無料フリースクール 自由な学び場 SOU!』は開始から7ヶ月となりました。

無料塾は一人での立ち上げでしたが
(正確に言えば開始当初のチラシまきなど最初は娘が寄り添ってくれていました)
無料フリースクール立ち上げは仲間もいて、場所さえ確保すれば・・・と考えていました。
ところが、見事スタート直後に壁にぶつかりました。

「一人ひとりに寄り添った対応」というのは、言葉で言うのは簡単ですが行うことはなかなか難しいです。
最初の壁で足が止まりそうになり、その後いくつもの壁がありました。

けれど、つるかわ子どもこもんずは柔軟さが強みです。

「様ざまな発達に対応する専門的な知識を持っていないから・・・」という壁には
「では、専門的な人を招聘しよう!」
そのために助成金書類をせっせと整えました。

「どうも室内作業続きでは煮詰まってしまうこともあるかな・・・」と悩んでいたら
「SOU!の畑をつくって大根育ててみない?」とタイムリーなお誘いを受けました。
「はい!よろしくお願いします。」と即、お返事。

そして、この7ヶ月、様ざまな場面でお力を貸してくださった多くの皆さんがいたからこそ、継続ができました。
私ひとりの力では決してできないことでした。

年齢も立場も得意なことも違う、子どもを信じて見守る「SOU!サポーターさん」たちの存在で、子どもたちも私たち大人もいろんな経験・学びがありました。

学習指導要領に基づいたカリキュラムはありません。
けれど、この7ヶ月には「いろんな学び」がたくさんありました。

手芸から始めた活動では
「ものを作り出す」「手を動かしながらおしゃべりする」

キッチンカー活動や作り出したものを販売する活動では
「売れるための工夫」「働くということ」

畑活動では
「種1粒からみるみる育つ野菜の変化」「生きている畑の虫たち」
「農薬を使わない循環農業」「自然にふれることの体験」
「収穫して加工品をつくること」

まだ書き切れないことがたくさんあります。

ここには「○○だ」という決めつけはありません。
すべては受け手である子どもたち、そして大人たちが「自分で感じて考えて行動」しています。

ひとつの事例を紹介します。

鶴川団地秋祭りで春からこつこつ作ってきた作品販売した1日め。
もう少し売り方の工夫をしたほうがいいと感じた人は、次の日にはより売れる準備してきてくれました。
素敵なイラストを描いてきてくれて、目立つ方法を工夫していました。
子どもたちは自然とまとまり、大きな声でセールスをして力を合わせて活動していました。
大人から指示はなにもしていません。
作品の多くが売れ、自分たちで摘んだブルーベリーがソーダになって、おいしいねとリピーターさんも出るほどに好評を得たことに皆、笑顔でした。

学校へは足が向かないかもしれない、教科学習は進んでいないかもしれない、でも子どもたちはとっても生き生きしていて、お祭り後はかなり積極的になってきました。

『いま、ここ、をみつめて認めあっていくこと』

それを一番大切にして「つるかわ子どもこもんず流」の子ども主体の活動を行っています。

「不登校児童生徒が24万人超え」という報道がありました。
過去最多、昨年より5万人ほど増加、想像以上の数字でした。

これらの子たち、学校以外の行き場所はあるのかな、一人で過ごしていたりするのかな、いろいろ悩んで苦しくなっていないかな、と
私たちに何ができるわけでもないのにとても気になっています。

これはもう、見て見ぬふりができる数字ではありませんよね。
不登校の子どもたちに向けての制度設計が必要です。

そして、その制度は「生きた制度」であることがとてもとても重要です。

誰もが使える制度であることも。
私たちのフリースクールが「無料」を貫くのはそこに意味があると考えているからです。

「どの子も私たちへ繋がれるように」

そのために収益事業のキッチンカーを開始しました。
毎月、助成金応募に追われています。

50代半ばをすぎた理事3人で運営している社団でも、工夫をしながら地域の方々のお力を借りて、繋がった数人の子どもたちがとても元気になってきました。

「いまの大人たちが未来の大人たちにできること」は待ったなしだと思いながら駆けてきた7ヶ月。

これからも走りますー!
ぜひご一緒してください。