みさこと別れて家に入ると携帯がなった。
「もしもし…」
「やっと出た…あれから１回も連絡返してこないから心配したじゃん。今日でなかったら家に直接行くところだった…」
「それは悪かった。今日みさこと出かけてたから気づかなかった。」
「そういうことじゃなくて、あの日なんで私を水族館に置いていったかが知りたいわけ。」
「…みさこが他の男といたから追いかけただけだ。でもその男、ただの同僚だったらしいし、それも俺のせいだったし一件落着。置いてったのは悪かった。」
「早口すぎ…笑」
「いや、置いていったのは本当に悪かったと思ってる。仕事のアドバイスたくさんもらったのに。」
「…みさこちゃんのこと追いかけるくらい好きなんだね。」
「え？」
「私と付き合ってた頃の隆弘だったら考えられないもん笑恋人を追いかけるだなんて。」
「…」
「みさこちゃんと出会ってから変わったね。」
「…そうかもな。よく笑うようになったし。人間らしくなったわ…笑」
「…悔しいけど、負けか。」
「何が負けなんだよ。」
「いや、こっちの話。…隆弘とみさこちゃんがちゃんと仲直りできたならよかった。」
「…俺も素直にならないと好きな奴に逃げられることを学んだわ。」
「あんたにはいい学びね笑」
「うっせ笑」
「じゃあ…次連絡する時は本当に茶丸たちを返してもらうときだけね。」
「そうだな。仕事の関係だけの関係にしよう。プライベートで会うとかは今後なしだ。」
「そうね。みさこちゃんにまた勘違いされたら隆弘もたまったもんじゃないでしょ？笑」
「まぁな…また逃げられたりなんかしたら自分がどうなるかわかんねーわ。」
「茶丸たちを返してもらうイコールお店も大きくなってる頃だと思うから。PRがてら取材はちゃんとしにきてね。」
「あぁ。仕事だからな。それは任せとけ。」
「隆弘さ…「あっ…あと呼び名のことだけど。」
「呼び名…？」
「名前呼びやめよう。仕事の関係なんだから。お前のことは新木さんって呼ぶことにする。」
「隆弘がそこまで気使えるなんてビックリ。」
「何が言いたい…」
「みさこちゃんが嫌だって言ったんでしょ？」
「…」
「図星ね…笑隆弘がそんな気遣いできるわけないもん！」
「あぁ…新木さんうるさいです…」
「はい、はい。西島さん、みさこちゃんと仲良くやってね。」
「言われなくても。」
「じゃあ、隆弘。また茶丸たちを迎えに行くときに。」
「だから名前で…「最後だから。今のが。」
「…」
「じゃ。」
「おう。あっ…あのさ。」
「ん？」
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意外とあっけなく終わったあいつとの関係。
「今の変わった隆弘ならもう一度より戻したいな…」
水族館にいる時、あいつは小さくつぶやいた。
「…本気で言ってんのか？」
そう聞くと「そんなわけないじゃない笑」って。
あいつはポーカーフェイスが得意だから、本当のところは分からない。
だから不安だった。
みさこに何か言ったりしないかとか。
でも、「最後だから。今のが。」という言葉で俺は安心した。
あいつの言い方が名前呼びだけじゃなくて、俺との関係についてもこれが最後という風に聞こえた。
確実にあいつは区切りをつけて前を見て進もうとしている。
だから俺も進もう。
あいつと出会って、付き合って、別れて。
そして、引越しがきっかけでみさこと出会って。
「あっ、あのさ…ありがとな。優子。」
「…うん。じゃあね。」
「おう。」
隣のイケメンに困ってます！24
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皆さん！こんばんは
３次会を初めて経験し、体力が限界の渚です笑
今回は新木さんと隆弘さんのやりとりのみの投稿となりました！
お互い感情を出すのが苦手ですれ違っちゃったんですね。
相手のことを考えすぎて自分の感情を出すのもいいのか分からなくて結果すれ違って。
友達関係でもよくあることです。
でも、こうやってみさこちゃんと出会って、隆弘さんが変わって、結果的に新木さんともしっかりと区切りをつけることができました。
こうやって誰かや誰かの関係をいい方向に持っていけるそんなみさこちゃんみたいな人間になりたいものです
そんな人間になるにはまだまだ修行が足りませんが…
ということで小説も終わりに近づいてまいりました！！
綺麗に終われるか不安ですが、頑張ります！笑
それではまた次回お会いしましょう！
あっ、ローソンで一番くじ来年やるらしいですよ…
意外とI賞のクリアファイルセットが欲しいんだが笑
皆さんはどれが欲しいですか？？
