みなさま…こんにちは!

本当に更新が遅くなってしまい、申し訳ありません…

お久しぶりですニコニコ

最近の渚はと言えば、AAAのファンミに参加できることになり、舞い上がりつつも複雑な気持ちで過ごしております。

しかし、お金を払って行くわけですから、しっかり楽しんでこようと思います。

行った際にはいろいろレポを投稿できたらなと思っております!

それでは、行ってみよー!
(前回はLINEを交換するかってところで終わりましたよw)

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「お待たせしましたっ!」


「はい。これ、読み取って。」


「隆弘さん、早いですね。」


「雑誌編集とかしてるから、パソコンとかネット系には強いんだよ。」


「なるほど…」


QRコードを読み取ると、私の携帯に「西島隆弘」の文字。


ついに…ついにイケメンのLINEをゲットしましたっ!


「なんだ、そんなににやけて…w」


「なんでもないですっ!」


「俺とLINE交換できて嬉しんだろ…?w」


「そんなわけないじゃないですか!自惚れないでくださいっ!」


「はい、はいwじゃあ、また連絡するから。」


「わかりました!」


隆弘さんが帰り、リビングに戻る。


まず、やることは…隆弘さんのLINEのホーム画とトプ画の確認。


元カノの面影があったりなんかしちゃったりしたら、心がえぐれてしまいそう…


そんなことがありませんようにと祈りながら、開く。


「猫ちゃんたちだぁ…」


どっちも茶丸たちの写真でホッとする。


「本当に動物が好きなんだな…」


雑誌の編集で動物担当って。


好きじゃないと続けられなそうじゃん。


動物好きに悪い人はいない。


そんな方程式がある私は今日から完全に隆弘さんをいい人認定いたしました。

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今日は金曜日。


なんと早いものか。


酔いつぶれて隆弘さんの家に上がり込んだ日から1週間が経ったのである。


明日は待ちに待ったドライブデート…じゃなくて…


猫たちを病院に連れて行く日。


今日には隆弘さんから連絡が来るはずだ。


この1週間で、何度か朝に会うことがあった。


今までと違うところと言えば、挨拶が返ってくること。


おはようございますと言えば、ちょっと朝だからぶっきらぼうだけど、「おはよ」と優しい声が返ってくる。


それを聞いただけで、1日仕事がはかどっちゃうんだから、とんでもない隆弘さん効果である。


本当は仕事帰りとか毎日押しかけたいレベルなんだけど、彼女でもないし…


あれこれと考えながら、朝の準備を済ませる。


家を出て行く前に一言。


「みさこ。今日が終われば…デートだ。」


デートじゃないけど。


そうやってあんじてみるだけで、また今日も頑張れそう。

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今日は少し残業があって遅くなってしまった。


会社からの帰り道に携帯を開きそうになったけど、家に帰ってからのお楽しみとしていた。


お気に入りのスウェットに着替えて、リビングに寝そべる。


「来てる…来てるって!」


ドキドキしながらトークを開く。


『お疲れ。明日のことだけど、病院について行けるか?』


もちろん!そのことだけ楽しみにしてきたんですから!


『もちろんです!何時ころに行きますか?』


送った途端に既読がつく。


もしかして返事を待っててくれたのかな…


『11時出発で。』


『了解しました!』


『じゃ、明日。インターホン押すから今度は早く出ろよ。』


『その節は本当に申し訳ありませんでした…秒で出ますっ!』


ひと段落し携帯をテーブルに置く。


すごくウキウキする。


「隆弘さんとドライブかぁ…」


出会った時はそんなこと1ミリも想像できなかった。


やっぱり人間ってこの先どうなるかなんてわかんない。


そう壮大に考え始める私であった。

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こんなに目標の時間より前に起きたことがあっただろうか。


楽しみすぎて睡眠時間がもったいない、そんな感じである。


何を着て行こうかな。
いつもはセミロングの髪をそのままおろしてるけど、ちょっとだけ巻いてみよう。


会ってから少ししか経ってないのに、こんなことを女の子に思わせる隆弘さん。


ただ者じゃない…


服装は、お気に入りのワンピース…にしようと思ったけど、ちょっと張り切りすぎか?とか考えちゃって、大きめのTシャツにスキニーというなんとも無難な格好を知らぬ間にしていた。


ピンポーン。


インターホンが鳴る。


ドアを開けると、隆弘さんが立っていた。


「今日はちゃんと出たな…w」


ゆるめのTシャツにちょっとダボっとしたジーンズ。


こんなカジュアルな格好も似合うのか…


かっこよすぎて凝視してしまう。


「…なんだよ。早く行くぞ。」


「はっ、はい!」


履き慣れたスニーカーに足を通し、ウキウキ気分で部屋を出た。


 鍵なんか閉めるのも忘れて。

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隆弘さんは既に車に茶丸たちを乗せていた。


ボックスの中に入り、大人しくしている猫たち。


「後ろに乗りたいだろうけど、猫たちいるから助手席で我慢して。」


「我慢なんてとんでもないっ!むしろ、乗りたいというか…」


「ん?」


「なんでもありません!早くドライブデート行きましょっ!」


「…」


やばい…あんじすぎて…


「今のは忘れてくださいっ!///」


恥ずかしすぎる…!


「分かったから…早く行くぞw」


「ちょっと笑ってるじゃないですかっ!!」


それから散々笑われたけど、病院に近くなってきた頃。


「そんな楽しみにしてくれてたんだったら、悪い気はしない…」


とかボソッと言われてトキメキが止まらなくなりました。

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病院に茶丸たちを預けた私たち。


「運ぶの手伝わせて悪かったな。」


「いえ!」


「…」


「隆弘さん…?」


急に口ごもる隆弘さん。どうしたんだろう。


「いや…どうせまたあいつら迎えに来なきゃいけないから、飯でも行くかと思って。」


「…」


「嫌じゃなければ、行くか?お前も。」


「行きますっ!」


まさか隆弘さんがランチに誘ってくれるだなんて。


お洒落なカフェとかかな…


東京の人が連れて行ってくれる店ってどんなだろう。


店に入ったらカップルとか思われちゃうのかな…


「隆弘さんとランチなんて楽しみですっ!」


「…なんでお前そんなにストレートに言えるんだよ…w」


「そういう人なんですぅ〜wあっ…あと」


「…?」


「私のことはお前じゃなくて名前で呼んでくださいよ〜」


「あぁ…宇野。」


「苗字か…いや、でもお前よりは昇格したっていうか…」


「そんなブツブツ言ってないで、早く乗れ…」


口を膨らませながら言うことを聞く。


それから数分車を走らせると想像通りのというか、想像以上にしゃれおつなカフェについた。


「ここ、料理がうまいんだよ。」


「お洒落ですね…隆弘さん…」


「何、ビビってんだよw」


「私…田舎者だから見合わないかもしれません…」


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空いている席に腰掛ける。


これまたしゃれおつなサンドウィッチを隆弘さんのおススメで注文した。


「田舎者とか関係ねぇよ…」


「えっ?」


「俺も同じだし。大学が東京でそんまま就職も東京だったってだけ。」


「そうなんですか…?」


「実は根っからの東京人…ってやつなんか割と少ないかもよ?w」


「なんだかそう考えると…」


「おもろいだろ?w」


食事が来るのを待つ間、カフェにいるお客さんを勝手にどこの出身か当てよう大会を開催していた。


「あの男の方はどうでしょうか…」


「俺的には…愛知?」


「それ、思いましたっ!w」


私が田舎者ってことを気にしてたから、隆弘さんは気を使ってくれたんだな。


優しい人…


そんなことをしていると注文していた品が届く。


「いただきますっ!」


「…」


「あれ、食べないんですか?」


「いや、ちゃんといただきますって言う奴なんているんだなと思ってw」


「そりゃ言いますよ〜!ほら、早く食べましょ!」


「はい、はいw」


優しい笑顔の隆弘さんが目の前にいることが幸せで、いつもの食事より何倍も美味しかった。


隣のイケメンに困ってます!⑨
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