タタが予約してくれていた部屋は綺麗な夜景が見える部屋だった。
もっと綺麗なところあったんだけど…ってタタは残念そうにしてた。
でも十分だよ。
私、こんなに幸せな気持ちだもん。
タタが隣にいてくれるだけでいいの。
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タ)それ、おいしそうだね〜
宇)なに、食べたいの?w
タ)さっすが宇野ちゃん!俺の心読めるの?w
宇)犬の時からずっと一緒にいるんだからこれくらいはわかるよ〜w
タ)あ〜ん。
宇)タタ、それは食べさせる方が言うのw
タ)あっ、そうなの?ごめん。
宇)はい。あ〜ん。
タ)ん!おいひぃ…!
宇)ここ、ついてるよw
タ)じゃあ、ふいて〜。
宇)犬じゃないんだから自分で拭きなさいw
タ)え〜、思い出に一回だけ!
宇)なにそれw
タ)お願いっ!人間になってから拭かれてないもん!
宇)それが当たり前なんだけど…、じゃあ今日だけだよ?
タ)やったw
タタの口についたソースを拭いてあげるととっても嬉しそうにしている。
宇)そんなに嬉しいの?w
タ)うん!だって最後かもしれないから…
宇)えっ…?
今のは聞き間違いじゃない。
その意味を聞き返そうって思ったけど、もうタタのペースに巻き込まれる。
タ)これ、宇野ちゃんに食べさせてあげる!
あ〜ん!
宇)あっ、うん。ん…、おいひぃね。
タ)でしょ!俺が選んだやつだもん。
宇野ちゃん、ここついてるよ…
宇)…!
突然口についたソースをタタになめられた。
宇)…///
タ)ごめん。つい…
宇)別に謝らなくてもいいけど…、嬉しかったから…
タ)宇野ちゃん、今日素直すぎ…w
ほんと可愛んだから…
ぎゅー。
宇)タタ…?
タ)宇野ちゃん。ご飯食べ終わって歯磨きしたら大事な話するから、聞いてくれる?
宇)うん…
ちゃんと歯磨きが予定に入ってるあたり胸キュンなんだが…
タ)ありがと。
抱きしめられるとタタの心臓の音が伝わる。
少しだけ早くて、それがまた私を不安にさせた。
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ベッドサイドに並んで座る。
なかなか話そうとしないタタ。
でも私は焦らせないことにした。きっとタタのタイミングがあるから。
タ)手、握ってもいい…?
宇)うん…
大きな手が私の手を優しく包む。
タ)ずっと宇野ちゃんに嘘ついてた…
俺さ…、人間になりたくてなったんだ。
宇)…
タ)犬だった頃から宇野ちゃんが大好きでどうしても自分の想いを伝えたくて、話したくて、手を繋ぎたくて…
宇)うん…
タ)人間の世界もそうだけど、犬の世界にも神様ってのがいるんだ。強く願うと神様に会えて、願い事を伝えると願いを叶えてくれる。俺は誰よりも願う力が強かったみたいで、願いが叶って人間になれた…
宇)…
タ)最初宇野ちゃんのこと脅しちゃったけど、あれは早く宇野ちゃんと生活したくてあんなこと言っちゃって…、ごめんね。
宇)うん。いいの…
私のために人間になってくれたんだね。タタ…
タ)…
宇)それなら早く言ってくれれば良かったのに…
何も隠さなくても…
タ)4年…
宇)…?
タ)人間になって4年経ったら消えて無くなるんだ…
頭が何か硬いもので殴られたようだった。
消えてなくなる…?嘘でしょ。嘘だよね、タタ?あと半年でいなくなるの?私の前から?
ご飯一緒に食べれないの?一緒にでかけられないの?千晃とももう会えないの?
泣いてる時、隣で励ましてくれないの?
思いはいっぱい溢れてくるけど、言葉にならない。
タ)俺、最低だよね。宇野ちゃんの側にずっといるとか簡単に言ってさ。
宇)…
タ)それより、人間になって自分の思いを伝える方を選んじゃったんだ…、ごめん。
タタの目から涙が溢れる。
泣かないで。タタ。
そんなに辛そうな顔しないで。
もうわからない。わからないけれど、タタを強く抱きしめた。
もう私の顔も涙でぐちゃぐちゃ。
タ)ごめん…、宇野ちゃん。
宇)謝んなくていいの…!私、タタが人間になってくれてすごく幸せだったもんっ…、自分を責めないでよね!タタは何にも悪く…
自分の気持ちを押し殺して明るく励まそうとするけど、涙で言葉が止まる。
謝らなくていいし、責めなくていい。でも消えないでよ。私の前からいなくならないで。
タ)宇野ちゃん…
宇)ばかっ…、タタのばかぁ…!ずっと一緒にいてくれるんじゃなかったのっ…。こんなに…私を惚れさせといてっ…勝手に消えるなんて…
こんなこと言ってもしょうがないのに止まらない。
辛いのはタタも一緒なのに。
タタから腕をほどき、自分の涙を拭う。
タ)宇野ちゃんのこと、消えちゃう前に俺のものにしたい…
宇)えっ…
タ)お、俺何言ってんだろ…w
こんなに大好きな人に辛い思いさせて…無責任なこと…今忘れて!
そうやって笑って誤魔化すけど、タタはきっと真剣に考えてそう言ったんだよね。
私、何年タタと一緒にいると思ってんのよ。
宇)いいよ…
ためらう理由なんてなかった。
だって恋を教えてくれた大切な人だから。
タ)宇野ちゃん…?
宇)タタのこと愛してるから…
タタ以外これから先もきっと誰も愛せない…
だから…
タ)…
宇)だから消えちゃう前に早くタタのものにしてよ…
タ)こんな俺でもいいの…?
宇)ばか…、タタじゃなきゃダメなんだよ…
タタは少しだけ微笑んで私を抱き寄せる。
タ)俺もわがままだけど宇野ちゃんじゃなきゃダメみたい…
宇)ほんと無責任な犬だな…
こんなに飼い主を惚れさせて消えるなんて…さ。
タ)そういう時にだけ犬出してこないでよ…w
ごめん。でも、宇野ちゃんがそれだけ大好きだったんだ。自分の命が短くなっても言葉で思いを伝えたいくらい…
そうか。タタは自分の人生と引き換えに私に思いを伝えることを選んだんだ。
私って幸せなやつ。
こんなに自分を愛してくれる人と1つになる瞬間はきっともっと幸せなんだろう。
そう思うと今だけタタが消えることを忘れてドロドロに抱かれたかった。
タタに全てを触れてほしくて、タタと繋がりたくて。
宇)早く…
タ)ん?
宇)早くタタのものにしてよ…
ちゅっ。
タ)ありがと。
こんな俺をはじめてに選んでくれて…
優しいタタらしいキス。
宇)なんではじめてって知ってんのさ…
タ)だって宇野ちゃんに彼氏できたことないもーん。
宇)うるさい…
タ)怒んないでよ〜w
お風呂入ろっ。一緒に。
宇)ばかにしたから入らない…きゃっ!
タ)タタ号、お風呂場に出発!
お姫様抱っこされてお風呂場へ連行される。
お互い纏っている服が少なくなるたびに、心臓が飛び出そうなくらい緊張する。
宇)先入ってるね…
タ)あっ、うん。でも体はまだ洗わないでね?
宇)わかったけど、何を企んでいる…、その笑顔は…
タ)てへっ。内緒!
おわり
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泣くわ…、タタ消えたら泣くわ…
で、タタから俺のものにしたい宣言。
惚れますね!!
えー、お風呂の中で宇野ちゃん美ボディにおそらく欲情したタタのせいで大変18禁的な感じになっちゃうと思われるのですが、そこ書くか書かないかですよねww
もはやその後の1つになるシーンより過激になりそうな予感が…
とにかく全員に公開するのは自分の身が危ない気がするので、アメンバー限定記事にしたいと思いますw
その後の1つになるシーンはやっぱ大事なのでアメンバー申請していない方やアメブロのアカウントを持ってない方も全員が見れるように18禁でも堂々と書いちゃいますけどねっ!w
では、次回アメンバーの方は「お風呂でイケないこと。」、アメンバーでない方は「1つになるとき。」でお会いしましょう!
あっ、こういうの苦手な方は本当に無理せずに読まなくても大丈夫ですのでね
アメンバーの方もアメンバーでない方もこういうお話苦手な方はいると思うので、上に書いた2つのお話を読まなくてもちゃんと繋がるように続きを書きますのでご安心くださいっ!
いつも見ていただいてる方、本当にありがとうございます!
ばいならー!