女の代理人から届いた書面には



ご主人からは、独身だと聞かされていたから交際に至った。
話を聞く限り、過失もない。
なので、慰謝料を払う必要はない。
証拠があれば出して下さい。
何なら、ご主人に対する慰謝料請求も考えています。


そんな内容だった。



全く悪びれてない様子が分かった。




そもそも40歳の男性が自分は独身です。と言ってすんなりそれを信じるだろうか。




まぁ、でも主人が既婚者だと知っていた、または既婚者だと疑う機会があったという証拠が必要らしい。




そもそも、最初に問い詰めた時には相手は最初は知らなかったが、妻も産まれたばかりの赤ちゃんもいると知って驚いていた。と主人は言っていた。

でも、相手に慰謝料請求の書面を送った事が分かってからは、女を守る為なのか、おれが既婚者だと知らなかったから、彼女は悪くないと言い出した。


何が嘘で何が本当か分からないが、女は既婚者だと知っていると嘘をつく意味も分からないので、本当は知っていたのではないか。
でも、主人とのやり取りの録音はない。

不倫が発覚した時のやり取りを弁護士さんに相談する為にまとめたメモの中に、既婚者だと知っているという事が書いてあるので、一応証拠の一つにはなるだろうとのこと。




また、探偵さんの報告書にこちらの自宅付近まで女の車で送って来ている証拠写真があった。
家の前まで送りに来て、家に入れないというのは既婚者なのでは?と疑う理由になるという証拠になるそう。



そりゃそうだ。
ほぼ毎日ホテルに行っていたみたいなのに、1度も家に上げてもらえないなんて絶対におかしいと思うはずだ。(女は家に息子がいるため、会うときは必ずホテルだったよう。探偵さんの報告書より)



あとは、慰謝料請求の書面が届いてからも会っている雰囲気だったので、会っているだろうと主人に問い詰めたら、証拠を出せと逆ギレした時の録音が残っている。
書面が届いてから別れたのであれば、会っているだろうと問い詰められても会っていない。と否定すればいいだけなのに、逆ギレするという事は会っているからなのでは?



証拠と呼べるものはこれくらいしかなかった。