SAY 1月号(青春出版社)
「一度決めたら迷わないタイプですね」
柔らかな雰囲気を持つ鶴田さんですが決断の場面では、直感を大切にするとか。
映画『シャーロットのおくりもの』で初めて声優に挑戦したのも「やってみたい」という好奇心を信じたから。
女として女優として、鶴田さんが選んできた幸福の決断を伺いました。
悩んだり迷ったりすることが多い人生。
右か左かを選ばなければならないとき、鶴由さんは、どのような決断をしてきたのでしょう。
「直感を信じるようにしています。ホントはどちらがいいのか自分ではわかってるんですよ。でも、欲とか執着とか余計な感情が邪魔をするから選べなくなってしまう。グダグダ考えて無駄なエネルギーを使うより、自分の気持ちに素直になりたいんです」
以前、仕事でアフガニスタン行きを決断したときも、直感が決め手になったとか。
「そこの写真を見せられた瞬間、『この景色を見たい!』って思ったんです。スケジュールのこととか、道のりは大変かしら、なんて細かいことは二の次。『行きたい!』という気持ちのままに、ポンと決めてしまいました(笑)」
決断は早いという鶴拍さん。でも、ピンと来ないときは?
「しばらくほおっておく(笑)。興味もあるけど迷いもある…そんなときは、一度保留にして、違うことに目を向けるんです。すると、ふとしたときに『あっ、やりたい』って火がついたりするんですよね。それと状況を見るのかもしれない。
どんなに行きたくても、その国で、クーデターがあったら行けないで
しょう。そういう意味では無謀なタイプではないんですが、不思議と直感が働くときって、状況が整っているんですよね。道がスーッとできてる。待っていても道が開けないときは、縁がなかったんだときっばりあきらめますね」
---欲とか執着とか
余計な感情をそぎ落として心にピンときた直感を信じます---
そんな直感や判断力を研ぎ澄ませるために、自分を俯瞰で見ることを心がけているという鶴田さん。
「よく旅に出ますね。たとえば大自然の真ん中に立ったとき、『な~んだ、小さなことでゴチャゴチャ悩んでいたんだ』って思えるんです。昔の人は狩りに出たいと思っても、天気が悪ければ行けなかったわけでしょう? 自分の思い通りにならないことだってある、
流されたっていいじゃないって、あたりまえのことに気づけるんです。旅に行かなくても、家の近所を散歩したり、神社に行ったり、ヨガをしたりすることも、シンプルな決断をするためのひとつの方法かもしれないですね」
結婚も、直感を信じてシンプルに決めたと言います。
「人と出会うこと自体、私は奇跡だと思っているんですけれど、彼は特別でした。ニューヨークに行ったとき、心にずっと『何か大きなことが起こる』という、ザワザワしいた胸騒ぎがあったんです。だから彼と出会ったとき、これだったんだ! と。もう、私の仕事のこととか、遠距離恋愛になるとか、恋をやめる理由はいくつかあったんですが、『直感がGOと言ってるんだから逃げちゃダメ! 行くだけ行っちゃえ!』と(笑)」
2人になると、いままでのように自分だけで物事を決めるわけにもいきません。でも、「だから面白いんです」と笑います。
「幅が広がりました。彼が、『Aのほうがいいと思うよ。なぜなら…』って話してくれるたびに『そういう道もあったんだ、楽しそうじゃない?』って柔軟に受け止められるようになって。よく考えると、結婚前の私は、自分の理想を現実に近づけようとして、あせっていたところがあったんです。でも2人になってからは『まあ、いいか』って思えるの。無駄に考え過ぎて、自分一人でドタバタしていても、何にもいいことないしなって(笑)。自分を見失いさえしなければ、どんなことでも意外と簡単に決められるような気がします」
そうやって一度決めたことは、決して後悔しないそう。
「やると決めたらやるしかないんですよ。決断した時点で覚悟は決めてるから、決めたら迷わない。自分を信じて、『失敗してもOK』って、ハラをくくります(笑)。ただね、波を待つことも必要。チャンスを逃さないためにも日頃から準備をしておくことが大事かな」