「神経障害性疼痛」
という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
最近では
治療家の方は耳にする機会もあるかと思いいます。
今年の「理学療法」でも特集が組まれていました。
今後
神経障害性疼痛を聞く機会も増えてくるかと思いますし
一般の方も知るところになってくるかもしれません。
今回はその
神経障害性疼痛に関しての情報を紹介したいと思います。
読むことで
・長期間痛みにさらされている人
・原因がなんだかハッキリわからない人
・神経障害性疼痛に関して知りたい人
にとっては有益なものになるかと思います。
今後数回にわたって情報を紹介したいと思います。
情報のもとはPubMedCentral(PMC)です。
(PMCは、アメリカ合衆国の国立衛生研究所 (NIH) 内の国立医学図書館 (NLM) の部署である国立生物工学情報センター (NCBI) が運営する、生物医学・生命科学のオンライン論文アーカイブである。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
Neuropathic pain
Luana Colloca,ら 2017
・神経障害性疼痛は、末梢線維(Aβ、AδおよびC線維)および中枢神経を含む体性感覚系の病変または疾患によって引き起こされ、一般人口の7〜10%が罹患しています。
・神経障害性疼痛の発生要因は複数ある。
・神経障害性疼痛の発生率は高齢化する世界人口、糖尿病の発生率の増加、および化学療法後の癌からの生存率の改善によって増加傾向にあると考えられる。
・中枢神経系によって調整される、興奮性-抑制性の体性感覚刺激の不均等、イオンチャネルの変化、疼痛メッセージの変化といったこれら全ては神経障害性疼痛に関与している。
・慢性神経障害性疼痛で厄介なのは、神経障害性症状の複雑性、微妙な治療結果、治療の決定が難しいということに関係していそうである。
・神経障害性疼痛患者の生活の質は低下させられる。
➡︎要因として処方薬・ヘルスケア利用の増大、さらに疼痛そのものと、それに引き起こされる病気が挙げられる。
・神経障害性疼痛の病態生理学の理解が進むことは、診断手法や個別化された介入方法の発展を推し進める。
【本日のまとめ】
・神経障害性疼痛は末梢神経・中枢神経を含む体性感覚系の病変、疾患で引き起こされる
神経障害性疼痛は
そこまでレアなものでもなく
病院勤務の方であればおそらく1日に1人は診ていることになります。
神経障害性疼痛に対する理解が深まることで
このような方に対してどのように治療を展開していくのか?
を根拠をもって決定することができるようになってくると思われます。
また長期間痛みに晒され神経障害性疼痛が生じている方
にとっても自分自身の病態を理解することで症状軽減が図れる可能性が
あると思われます。
気になる続きは
これから数回にわたって
詳細についても紹介していきたいと思っています。
お楽しみに