前回は、日本社会にいると日本の価値観が当たり前で違和感なかったりするけど、いったん外に出てみたら、良い所も悪い所も結構気付くよね、という話でした。


日本のおもてなし



今回も似たような話で、前回続きになりますが、悪いところも目立つけど、良い所も目立つよ、そして良い所であっても、それが外でも良いと思われるとは限らないよ、という話です。


これまでも、何度か触れましたが、日本が素晴らしいなと感じるのは、やっぱり、「This is South East Asia」って感じのあのルーズさに出会った時ですよね。


時間は守らない、やる言ったことをやらない、ベトナム航空のスタッフなんてまさにそう。まあ適当なんです。

こちらご参照



人に道を尋ねると、フレンドリーに教えてはくれるけど、「あっちだよ」と指をさして教えてくれた方向が全然違っていたり。日本人だったら、「駅まで一緒に行ってあげる」とかよくやるじゃないですか。


このあたりはやっぱり日本人って丁寧だよな~、これが「お・も・て・な・し」か~、というか東南アジアって適当だよな~、と思うポイントだったりします。


逆に、日本の小学校では、先生に「パーカーのフードは被ったらだめ」とか、「消しゴムバトルは禁止」とか、「先生と同じ丸つけ赤ペンは禁止」とか、まあ意味不明のルールが設定されたりするので、こういう所から、日本の教育って本当にクリエイティビティをなくす方向性の教育だし、多様性や寛容性がないよな~と思ったりするのですが、ちゃんと日本にも良い所があるんです。
#謎の上から目線すみません。


ただね、良い所が海外でもそのまま良いこととして認識されるとは限らない、というところはやっぱり注意が必要です。


電車が1分もずれたらご迷惑をおかけしています~とかってアナウンスがあるんですが、東南アジアでは遅れて当たり前で、当然、謝罪などありません。


この、時刻にきっちりというシステムとか勤勉性みたいな部分を売り込もうとしても、そこの現地の意識がついていかず、「いや、もう少しルーズでいいから安くして」という話で、インフラ案件では中国に負けてしまうこともあるんですよね。


また、日本では、この1分で駅員にクレームを言う輩もいるじゃないですか。


社会が丁寧すぎると一定程度、不寛容の心が育つんだと思います。


最初から時間通りを期待していないので、マレーシアでクレームになることはほとんどないんです。どっちがいいかはわかりませんが、ゆったりの方が人間(動物)らしくていい場合もあるということかもしれませんよね。


で、少し話は飛んで、その帰国休暇の際、佐賀の嬉野温泉でゆったりと過ごし、川辺を歩いたりして、まったりとしたローカル観光ができた、というわけなんですが、旅館の畳に布団が敷いてあると、子供たちが大はしゃぎで喜ぶんですよ。


海外にはないですよね、床に寝るなんて。


日本の宿の料金システムは高いよね、という話もしましたが、日本人って、やっぱり日本流のスタイルが好きなんでしょう。特に海外帰りだったのもあって、懐かしいし、「これこれ!」という感じ。


あれが良いだのこれが悪いだのダラダラと書き連ねて来ましたが、つくづく、人間ってわがままな生き物なんでしょうね。


結局言いたいことは、普通に生活していたら気付かないことでも、外からの目線で見たら良い所も悪い所も気づきやすいよね、ということです。



前回と一緒やないか。


続く