今、国や自治体、それぞれの主体でコロナ禍における売り上げの減に対する支援策を次々に打ち出している。

(ちっ、またコロナ関連の話題かと思うと、我ながら嫌になるぜ)


で、それらの支援策には、それぞれの業種や事業実態等によって、対象になるものならないものが当然にあって、その中で自分の使えるもの(メニュー)を活用する、というのが世の中の当たり前すぎる「常識」である。


博多ラーメンが食べたければ博多ラーメンの屋台に行き、決して北海道ラーメンの店には行かないことと同じくらい「常識」だ。


だが、今は非常事態に伴う措置であり、世間のいわゆる「常識」というものは通用しなくなっているのか、ともかく、前例のない規模感とスピード感、そして支援のあり方(制度設計のレベルで)を展開しているのは間違いない。


だからと言って、行政は書類の不備も甘々で審査もなあなあで通すのだと思ってもらっては困る。



対象にならないものはどうあがいても対象にはならない。ごねてひっくり返るものではない。


ここ、勘違いしている人が多すぎる。


味噌ラーメンが食べたいと博多の屋台で文句を言っても、北海道に行け、としかならないよね?ならないよね?なりっこないよね?


書類の不備を整える責任、証拠書類の整備について、あくまで立証責任は申請者側にある。


書類が整わなければ通せるものも通せないのだ。お金を払わなければラーメンは食べられないのと同じだ(同じか?)。


いくら文句を言われても、嘘をついているのではないのなら、最低限のことはやろうや(屋台では金を持っているなら払おうや。金がないなら食べに行かんどこうや)


ところがだ。


「俺は腹が減った。しかし払う金はない。ラーメンを出しやがれ」


と言って屋台で騒ぎ出す人間がいるのだ。なんと下劣な品種なのだろう。


これはつまり、書類が揃わないのに「対象として支援しろ」ということなんだか、どう考えても無理がある。


しかしながら、残念なことに現実にこういう人たちは多い。


こんな人たちを毎日毎日何十件も相手にしていると、いくらなんでも心がすり減ってくる。


この考えが古いと思うなら思うがいい。みんなご存知の通り、行政は古くてお堅い体質だ。制度を変えたいなら然るべき手続きを踏んで変えればいい。


日本には(もちろん世界のどこでも、だとは思うが)自分の権利ばかりを主張して、利益が得られないとわかると逆上する自分勝手な人たちが一定数いる、ということはわかっちゃいるけど、私は彼らを公平に相手にするほど人間できちゃいない。


追伸:「上司を出せ」と電話越しで強がる人達へ。


私は、自分が承認していないものを上司に上げたりはしない。あくまで、自分が理解して納得したものを上司に判断してもらうと決めている。だから喧嘩になっても私をクリアできない限りは上は出てこない。


上を出せ?


うるせー、書類を出せこのやろう。