こんにちは
東京の結婚相談所:東京マリッジクラブ+ワンの
カウンセラー美香です。
地方銀行の一銀行員が銀座の高級クラブを経営するまでの赤裸々な人間模様を実話を元にした連載小説です。
美月の前向きさが少しでもお役に立てますように!
■誕生
『美月ちゃんお疲れさまぁ~。今日はどうだったぁ』
とママが美月にそっと近づいて猫撫で声で囁いた。
ママの思惑は美月の獲得に相違なかった。
美月が事務員として面接に来た時からこの子はこの夜の世界で名を残す位の何かを持っていると直感で感じていた。
まだ原石かもしれないけれど磨きがいがあるとどうしてもお店で働いて欲しかった。
『そうですねぇ、思ってた程大変じゃなかったです』
『そう、そう、それじゃもう少しだけ働いてみる?』
『そうですねぇ・・・。』
と美月は躊躇した。仕事は楽しかったしこんな仕事でお給料を貰えるなんて楽かもしれないと思ったがその時はまだホステスという職業に偏見と渡ってはいけない川があるような気がした。
『お給料も今の倍にするから美月ちゃん考えてみてよ』
『ええ!倍ですか!』
倍と聞いて急に川に黄金の橋がかかって渡ってみようかと思った。
『ママさん、私働いてみます!』と思わず言ってしまった。
『わぁ、嬉しいわぁ、分からない事は私が教えるし店長にも頼んであげるからね。大丈夫よ。それからそのママさんはなしね。ママだけでいいのよ』
『はい、宜しくお願いします』
なんて単純なのかと思ったが当時実家から独立したかったのでお金が欲しかったのだ。
そして冷静になってからひとつ問題があるのに気がついた。
その店長がなんとあの鬼塚(本当は大塚さん)と言われるくらい厳しくみんなから恐れられている。
聞いた話しによるとお客様と同伴で何分か遅れただけで店中に響くぐらいな大きな声で
『今、何時だと思ってるんだ!』
って叱られたと聞いたことがある。そんな人、なんだか怖い。
『おはよう!』
『あっ!おはようございます。よろしくお願いします』
いきなり鬼塚だぁ)
『ママから聞いてると思うけどうちは厳しから覚悟しておいてくれ』
『はい!』
『じゃ、注意事項をいくつか』
『まず禁止事項!』
『あっ、はい!』(威圧感バリバリ)
『遅刻は厳禁!人間として守らなきゃいかん』
(少し大袈裟じゃないの?)
『次!足組んだり肘をテーブルについてもダメだ!そんなのを見たら客の前でも注意するからな』
(すごっ体育会系!)
『次!客の前でつまみは食べるな』
(客!客!って店長のほうが態度悪い!)
『おい!聞いてんのか』
『はぁ、聞いてます』
『次!』(まだあるの?)
『同伴は8時半まで。1分でも遅刻したら給料から引くからな』
(はいはいわかりましたよ)
『次!』
(えぇー)こんな調子で延々注意事項が続いた。
夜の世界も見た目ほど楽じゃないのね。
この『シルクロード』は駅から1分という好立地にあり大きなビルの2階。
階段にも装飾が施されお客様の期待感を盛り上げる。
80坪という広い店内は毎日、洪水のようにお客様が来店され賑わっている。
そして生バントの音楽と共に夜毎、在席50人程の女たちの戦場でもあった。
まず入口に入るとフロント兼キャッシャーがあり左右の入口に分かれている。
左は川上チーフのいるカウンター席でどっしりとした革張りの椅子はかなりの幅があり、この高級感がお客様の優越感を満足させるようだ。
毎回このカウンター席を指定する人もいるくらい居心地がいい。
その奥は調理場でシェフがクラブとは思えない程の本格的な料理を作っている。
フロントから右へ行くともうそこは現実から遠い、甘美な世界へと続いている。
大きなフロアーにはテーブル席が贅沢な距離間で配置されステージには5人編成のバントが豊富なジャンルの音楽をBGMとして奏でている。
そして一番奥まった席はVIP席と呼んでいて邪魔にならないほどの目隠があり重要人物の接待用に使われている。狭い町なので顔を合わせると支障があるのかもしれない。
その他、女子用のロッカールームがあり各ロッカーも完備されていて
着替えやお化粧直しもできる。
こうして美月のクラブデビューは始まったのです。
*この作品の人物、会社名、店名等はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
『美月ちゃんお疲れさまぁ~。今日はどうだったぁ』
とママが美月にそっと近づいて猫撫で声で囁いた。
ママの思惑は美月の獲得に相違なかった。
美月が事務員として面接に来た時からこの子はこの夜の世界で名を残す位の何かを持っていると直感で感じていた。
まだ原石かもしれないけれど磨きがいがあるとどうしてもお店で働いて欲しかった。
『そうですねぇ、思ってた程大変じゃなかったです』
『そう、そう、それじゃもう少しだけ働いてみる?』
『そうですねぇ・・・。』
と美月は躊躇した。仕事は楽しかったしこんな仕事でお給料を貰えるなんて楽かもしれないと思ったがその時はまだホステスという職業に偏見と渡ってはいけない川があるような気がした。
『お給料も今の倍にするから美月ちゃん考えてみてよ』
『ええ!倍ですか!』
倍と聞いて急に川に黄金の橋がかかって渡ってみようかと思った。
『ママさん、私働いてみます!』と思わず言ってしまった。
『わぁ、嬉しいわぁ、分からない事は私が教えるし店長にも頼んであげるからね。大丈夫よ。それからそのママさんはなしね。ママだけでいいのよ』
『はい、宜しくお願いします』
なんて単純なのかと思ったが当時実家から独立したかったのでお金が欲しかったのだ。
そして冷静になってからひとつ問題があるのに気がついた。
その店長がなんとあの鬼塚(本当は大塚さん)と言われるくらい厳しくみんなから恐れられている。
聞いた話しによるとお客様と同伴で何分か遅れただけで店中に響くぐらいな大きな声で
『今、何時だと思ってるんだ!』
って叱られたと聞いたことがある。そんな人、なんだか怖い。
『おはよう!』
『あっ!おはようございます。よろしくお願いします』
いきなり鬼塚だぁ)
『ママから聞いてると思うけどうちは厳しから覚悟しておいてくれ』
『はい!』
『じゃ、注意事項をいくつか』
『まず禁止事項!』
『あっ、はい!』(威圧感バリバリ)
『遅刻は厳禁!人間として守らなきゃいかん』
(少し大袈裟じゃないの?)
『次!足組んだり肘をテーブルについてもダメだ!そんなのを見たら客の前でも注意するからな』
(すごっ体育会系!)
『次!客の前でつまみは食べるな』
(客!客!って店長のほうが態度悪い!)
『おい!聞いてんのか』
『はぁ、聞いてます』
『次!』(まだあるの?)
『同伴は8時半まで。1分でも遅刻したら給料から引くからな』
(はいはいわかりましたよ)
『次!』
(えぇー)こんな調子で延々注意事項が続いた。
夜の世界も見た目ほど楽じゃないのね。
この『シルクロード』は駅から1分という好立地にあり大きなビルの2階。
階段にも装飾が施されお客様の期待感を盛り上げる。
80坪という広い店内は毎日、洪水のようにお客様が来店され賑わっている。
そして生バントの音楽と共に夜毎、在席50人程の女たちの戦場でもあった。
まず入口に入るとフロント兼キャッシャーがあり左右の入口に分かれている。
左は川上チーフのいるカウンター席でどっしりとした革張りの椅子はかなりの幅があり、この高級感がお客様の優越感を満足させるようだ。
毎回このカウンター席を指定する人もいるくらい居心地がいい。
その奥は調理場でシェフがクラブとは思えない程の本格的な料理を作っている。
フロントから右へ行くともうそこは現実から遠い、甘美な世界へと続いている。
大きなフロアーにはテーブル席が贅沢な距離間で配置されステージには5人編成のバントが豊富なジャンルの音楽をBGMとして奏でている。
そして一番奥まった席はVIP席と呼んでいて邪魔にならないほどの目隠があり重要人物の接待用に使われている。狭い町なので顔を合わせると支障があるのかもしれない。
その他、女子用のロッカールームがあり各ロッカーも完備されていて
着替えやお化粧直しもできる。
こうして美月のクラブデビューは始まったのです。
*この作品の人物、会社名、店名等はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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