今日は客先に出向いて打ち合わせを行ったのだが・・・
客先の主管部と工程、スケジュール感の大幅な意識のズレがあり、はっきり言って話しにならなかった。開発の手続き上まだ客先と契約が成立していないのだが、相手は既に開発に着手してどんどん進めていかなくてはいけないと思い込んでしまっていた。
うちの部は今回の案件におけるうち側の主管ではなく、他に主幹プロジェクトがいるのだが、全く調整ができていない。また相手側も開発全体を統括する部門と業務要件を出す業務主管部門の間でうまく調整ができておらず、相当危険な状態に陥っている。
開発経費が決まらなければ本格的に動けないが、このままでは案件自体が頓挫する恐れも出てきた。典型的な失敗プロジェクトの状態だ。
発注側も受注側も何の為に動いているのかの意識があまりに薄い。双方で工程の認識のズレがあり、マスタスケジュール自体が無きに等しいにも関わらず、自分は工程通りに進めていると思い込んでいる。
基本的に開発プロジェクトを推進する上で非常に大事なポイントの1つであるプロジェクトの立ち上げ部分で、双方がマネージメントの重要性を一切認識していない。行うべき調整事項が整理されていない状態のまま実務に入ろうとしている。。。
今後開発進行基準が適用されると、こんな状態ではまったくお話にならなくなる。発注側も受注側もマネージメントの重要性と、開発フェーズの意識に最新の注意を払わないと間違いなく失敗プロジェクトは増えていくだろう。
どんぶり勘定の見積もり、なぁなぁの調整、土壇場での残業対応、今までまかり通ってきた暗黙的な常識は一切捨ててしまわなければ、システム開発における真の成功はつかめなくなる一方だ・・・