今年の3月初めの頃、5月の連休に日本3大カルストの一つ四国カルストと、天空の道路通称UFOライン・林道瓶ケ森線を走りに行こう!と、をじさん2人で計画をし、飛行機の予約を入れていたのを4月28日になって思い出し、そそくさと用意をして出発の5月3日早朝を迎えた。 5月3日に松山空港に午前8時半に着くと、強風で暗雲が空を川の様に流れる空模様だったことや、UFOラインの傍に聳える西日本最高標高を誇る石鎚山1500m付近の風速の予報が3日・4日共に20m超えだった。 その為、四国に到着早々3日は走ることを諦めて観光に切り替え、愛媛県の観光名所の一つ、別子銅山を巡り、夕方に松山に帰り道後温泉に行くと、道後温泉の建物周辺や建物の前の人混みの中に長蛇の列が出来ており、2時間程入浴に時間がかかるというので即諦めて、温泉の横に建っていた道後麦酒館に滑り込んで地ビールで翌日の英気を養った。 5月4日の早朝には松山を出て国道33号線をひたすら南下して四国カルストを目指して車を走らせた。 グーグルマップで見ると道路の大変さが伝わって来ないので、そのうちに着くのだろうと山間の深みにどんどんとはまっていく国道33号線を延々と走ることになり、途中から豪雨が視界を遮る程に降り始め、暗雲で暗くなった山間の道路と同様に気持ちも暗くなって行った。 後から確認すると上黒岩遺跡・道の駅みかわ・御三戸嶽等、観光地が沿道にチラホラと散在していた様子だったが、豪雨の中を進む車窓からは確認すら出来なかった。 途中に国道33号線から国道440号線に乗り換えて暫く行くと、地芳峠を抜けるトンネルの中央付近で愛媛県から高知県に変わる。 地芳トンネルを抜けると其れ迄の雨模様の天気が嘘の様に晴れ渡った空に変わり、ラッキーという気持ちに変わり、県道304号線を左折、細い山道を延々と抜けると国道439号線:通称「よさく」に合流、更に左折し、本日の出発地点になる県道48号線との分岐点に着く。 其処からは勾配は緩やかながら、道路幅が狭く、到る処で対向車とのすれ違いが困難な県道48号線を天狗荘迄登り、その後は四国カルストを横断する県道383号線を東から西に抜け、西予市立大野ケ原小学校迄走る予定だった。 晴れて直ぐの未だ路面が所々濡れている、木漏れ日が刺す林道をのんびりと登って行くと、然したる苦労も無く天狗荘に行き着く。 その後は県道383号線を西に向かうが、風が強く、風速は10m超え?の状態で、登りは未だしも下りになるとハンドルが取られ、しかも、狭い県道383号線に多くの観光の車が行き交い危ないことから姫鶴牧場からウィンドパワーに降りて行く途中で走行を断念した。 晴れていただけにちょっと残念。 その後は佐田岬を回り松山に帰って二日目を終えた。

 最終日の5月5日は愛媛県西条市の国道11号線と国道194号線の加茂川橋交差点にあるファミマを出発点にし、国道194号線を南下、寒風山トンネル直前を左折して旧寒風山トンネルを目指した。 国道194号線も勾配は比較的緩やかな登りが延々と続き、寒風山トンネル直前を左折すると、勾配は緩やかながら、矢張りすれ違いが大変な林道を上っていくことになる。 新寒風山トンネルを越えて暫くの所に旧寒風山トンネル(寒風山隧道)の入口があり、トンネルに入ると下り坂で一気に駆け抜けてトンネル出口先の駐車場に到着する。 この駐車場から西に向かう林道瓶ケ森線の一部、特に「自念子ノ頭」という山の前後の眺めの良い部分を指して「UFOライン」と言う。 その眺めは標高の高い西伊豆スカイラインといった所で、標高は1500m〜1700m弱に分布している。 旧寒風山トンネルを出た駐車場からの瓶が森林道は子持権現山の脇の最高標高1700m弱の地点迄緩やかな登りが続く細い林道で、特に東黒森山の脇迄は道路の脇は断崖絶壁になっており、眺めは良いものの落ちたら這い上がれない様に見える、まさに崖っぷちの道路を進む。 それだけに強風が吹いていたら大変だと思うが、5日に実際にUFOラインを走って見ると穏やかな風の中を気持ち良く走れた。 特に自念子ノ頭付近から子持権現山の脇迄の見晴らしが良く、西日本の西伊豆スカイラインと言った道路の表情を見せて呉れ、道路脇の山にはちょっと足を運ぶだけで登れるので、絶景の風景を堪能することが出来る。 子持権現山の脇で1695mの標高を示し、其処からはずっと下り坂が続き、本来なら「面河ダム湖」の脇迄降りて行く筈が、入浴してレンタカーを返して飛行機の時間に間に合わせるとなると、日が暮れるまでのんびりと走っていられないことから午後1時半に「しらさ野営場」で最終日を締め切り、本来だとのんびり下る筈の県道12号を車に乗ってビューンと下り、通仙橋交差点を右折し、国道494号線に入り、面河ダムを経て、国道なのに(今回走って感じたのは、四国の山間の国道は道幅がとても狭い)対向車とのすれ違いが困難な細い林道を東温市迄ラリーさながらに走り抜け、「東温市ふるさと交流館さくらの湯」という地元の人々が楽しむ銭湯で汗を流し、一路松山空港に向かい短い3日(自転車の為には1日半)を終えたのだった。

 

ルート:

 5月 4日 午前 9時 9分 出発
記 録 データ 単 位
時 間  1:20:13 時:分:秒
距 離   13.30km

平均心拍数 139 bpm
最大心拍数 150 bpm
平均速度 9.9 km

最大速度 32.5 km

平均ケイデンス  51rpm
最大ケイデンス  99 rpm
平均出力  194  Watt
最高出力  365  Watt
最低高度  495 m
最大高度 1422 m
獲得標高  934 m
高度ロス   65m
最大傾斜 20.3゜
最低気温  7.0 ゜C

平均気温 11.8 ゜C
最高気温 23.0 ゜C

消費エネルギー
(GC)  930kj
TSS(GC) 138.9

IF(GC) 1.024
最大ペダリング効率 74.0 %
平均ペダリング効率 52.3 %

 

ルート:

 5月 5日 午前 8時 9分 出発
記 録 データ 単 位
時 間  3:22:54 時:分:秒
距 離   48.41km

平均心拍数 140 bpm
最大心拍数 157 bpm
平均速度 14.3 km

最大速度 38.6 km

平均ケイデンス  65rpm
最大ケイデンス 208 rpm
平均出力  156  Watt
最高出力  606  Watt
最低高度   19 m
最大高度 1668 m
獲得標高 1774 m
高度ロス  383m
最大傾斜 24.6゜
最低気温 11.0 ゜C

平均気温 17.4 ゜C
最高気温 28.0 ゜C

消費エネルギー
(GC) 1869kj
TSS(GC) 258.3

IF(GC) 0.881
最大ペダリング効率 73.0 %
平均ペダリング効率 40.1 %

 

 

番外編:愛媛県の別子銅山その1東平(とうなる)選鉱場跡:「東洋のマチュピチュ」と称して、世界遺産登録の運動をしている。

 

番外編:愛媛県の別子銅山その2 瀬戸内海が山間の向こうに見える。

 

番外編:愛媛県の別子銅山その3 上から眺めた風景、この風景の一部だけはマチュピチュっぽい。

 

番外編:愛媛県の別子銅山その4 東平(とうなる)地区の遺跡の傍で見かけた蝶、ウスバシロチョウ

と言い、Wiki によると「日本国内では北海道から本州、四国にかけて分布。北方系のチョウなので、西南日本では分布が限られる。」との話しだが、関東近辺で見かけた覚えが無い。

 

四国カルストの東端にある天狗荘の手前で、

 

佐田岬灯台と、豊後水道の向こうに見える高島という島、そしてその向こうにみえるのが遠見山・城山という九州大分県の土地。

 

西条市、加茂川脇で国道11号線と国道194号線の交差点の角にあるファミマで。 これからUFOラインに出発。

 

旧寒風山トンネルの北(愛媛)側入口

 

旧寒風山トンネルの南(高知)側出口

 

UFOラインの風景

 

自念子ノ頭を見上げた。

 

自念子ノ頭から北方角を振り返った。