今日は大菩薩峠に一番近く迄自転車で行ける「ロッジ長兵衛」のある「上日川峠」迄自転車でヒルクライムをして、ロッジ長兵衛から大菩薩峠迄トレッキング(山登り)をしようと出かけた。 と言っても昨晩山梨のビジネスホテルに泊まって、朝8時半に塩山駅を出発、時計回りに上日川峠を目指した。

 今迄2回程このルートは来ており、1回目は今年の4月6日に未だ通行止めだった際に「みそぎ沢駐車場」迄登り、2回目は4月27日にリベンジとばかりに上日川峠迄登り、その後上日川ダム迄降り、本当はJR甲斐大和駅付近迄降りて行く予定だったが、寒すぎダムで中断したのだった。 今回は、大菩薩峠の山登りを入れるのと、夕方に用事があることと、ヒルクライムも時間のかかる貧脚という性質から、今回も周回路の走破は諦めて山登りを終えたらロッジ長兵衛のある「上日川峠」から直に帰る必要が有る。 

 朝、塩山駅北口を出発し、甲州市の北の外れ迄、県道201号線を東北に北上していく。 塩山駅の標高が410mで、上日川峠の登り口の「裂石山 雲峰寺」の登り口迄距離にして約8.2km、その間に標高差が500mを登って標高900m程のお寺の麓に至る訳で、6%余りの勾配の道路が概ね市の北東を縦断する。 この市内を通る県道201号線は8時半を過ぎると登校班の学生も居なくなり、交通量自体も元々多く無い通りなので空いている。 生活道路になるのだと思うが、勾配自体が平均して6%余りと結構あり、そこから標高1584mの上日川峠迄更に700m弱のヒルクライムをしていくことになる。 「裂石山 雲峰寺」の脇も結構勾配がきついが、その後「ひがし荘」という温泉旅館を左手に過ぎると九十九折りの急勾配が暫く始まり、「ソーケンビバレッジ」という会社を左に見て過ぎ、冬季に県道201号線が閉鎖されるゲートのある「みそぎ沢」の駐車場を過ぎ、標高1100mを越えて道路の右手に千石茶屋が見えて来ると漸く勾配が5〜9%に落ちて一息付くことが出来る。 上日川峠攻略は此処までの勝負と言って過言では無いと思う。 今日は塩山駅でも朝から気温が高く、「ひがし荘」を過ぎて川を渡ると気温計が道路脇に立っており28℃と表示していた。 今日は千石茶屋を過ぎてから4台程のローディーと、1台の軽装のランドナー風の自転車とすれ違った。 朝9時半過ぎに降りてくるとしたら、6時頃に登り始めたり、山小屋に泊まったりしているのだろうか?と思ったが、前者なのだろう。 4月に同じルートを走った時には木々の葉が無く、走行時に見晴らしが限りなく良かったが、今回、木々の葉が所狭しと生い茂っていたことから、走りながら風景を見る楽しみが奪われてしまった。 一方、日陰が多く作られていたので、気持ち涼しく登ることが出来た。 しかし、それでも夏に八溝山を登ってシューズの足の裏まで靴下が汗で濡れたに近い程汗をかきながら登ることになった。 今回は登山道の車の行き来が4月に比べて多かったが、大菩薩峠や大菩薩嶺と言ったアクセスが簡単な日本百名山への登山客が多いのだろうと思った。 実際にロッジ長兵衛ある上日川峠に着いてみると駐車場はほぼ満車になって人影も疎らだった。 10時半近くになって着いて、これから山に登ると言う人も少なく、既に登山に出かけてしまっているのだろうと思った。 

 大菩薩峠に関しては、旧「500円札」1969年(昭和44年)発行の裏面に描かれていた富士山の姿は大菩薩嶺から続く小金沢連峰の支脈にある山の一つ雁ヶ腹摺山といい、大菩薩峠からもう少し南下した大峠という峠からアクセスが容易な所からの風景だという。 そこから然程遠く無い大菩薩峠の登山道の途中にある福ちゃん小屋から間も無くの所には富士見山荘という朽ち果てた小屋があり、木々の隙間からはそれらしき山の姿を垣間見ることが出来た。 ロッジ長兵衛から福ちゃん小屋までは舗装された道路が通っているが、福ちゃん小屋から大菩薩峠迄は石の多い砂利道が続く。 自転車でヒルクライムをした後に足でヒルクライムというヒルクライム×2は結構疲れる。 とは言いながら、何とか大菩薩峠に着くと「介山荘」という山小屋があり、そこでラーメンを食して、富士山の風景を堪能しながら一服。 ロッジ長兵衛迄下ってからは、夕方の用事の為に甲斐大和駅迄の自転車での下りは諦めて帰路に付いた。

 

ルート:

 

初日の記録

 8月24日 午前 8時33分 出発
記 録 データ 単 位
時 間  1:51:59 時:分:秒
距 離  16.03km

平均心拍数 156 bpm
最大心拍数 170 bpm
平均速度 8.6 km

最大速度 32.8 km

平均ケイデンス  45 rpm
最大ケイデンス  94 rpm
平均出力  171  Watt
最高出力  372  Watt
最低高度  399 m
最大高度 1516 m
獲得標高 1127 m
高度ロス   21m
最大傾斜 20.9 °

平均勾配  7.0 °
最低気温 19.0 ゜C

平均気温 25.7 ゜C
最高気温 31.0 ゜C

消費エネルギー
(GC) 1117kj
TSS(GC) 196.1

IF(GC) 1.027
最大ペダリング効率 75.0 %
平均ペダリング効率 51.1 %

 

塩山駅を出て間も無くの交差点、今迄で一番晴れていた。

 

ロッジ長兵衛まであと6〜7km辺りの九十九折りの登りの途中から見返した麓、ループ橋になっているのはその後柳沢峠・丹波渓谷を越えて奥多摩湖に至る国道411号線通称「青梅街道(大菩薩ライン)」。 そのうち、こっちも行って見たい。

 

福ちゃん荘から暫く登ると、岩から木が生えていた。

 

大菩薩峠から見下ろした甲州市方面。 平野の真ん中に「塩山」がちょこっと出ている。

 

写真を見て気付いたが、大菩薩峠の表示の左にある蓮座に乗っているお地蔵さん?は首が無い。

 

遠くに富士山、手前に上日川湖(大菩薩湖)を見下ろせる。

 

親不知ノ頭の方にちょっと登って振り返る大菩薩峠・そして山小屋の介山荘

 

新手のひまわりか? 福ちゃん荘を出る辺りと介山荘の脇等にパラパラと群生していた。

 

見納めに振り返った富士山。 雲が大部かかってきた。