今日は、久々に何も無い休日を取ることが出来たので、大弛峠に登って来た。 前日の水曜日の夜、仕事が終わって9時半に出発し、甲州市のビジネスホテルに着いたのが12時。 朝はいつも通りに4時頃に目が覚めたけど、寝不足だと体調がよろしく無いので、二度寝。 余り上手く二度寝は出来なかったけど、7時に起きて朝ごはんを食べて、8時に甲州市の「花かげの湯」と言う市営の温泉の駐車場に到着。 用意して出たら8時半を過ぎていた。 以前に大弛峠に行った時には予め用意していたルートを途中間違えてしまい、県道206号線(塩平窪平線)の方から登って行き、琴川ダムの外れで県道219号線に漸く合流し、その後峠に向かったが、今回は間違いが無い様に町営温泉「花かげの湯」の駐車場に車を停めて、駐車場を出て200m程北上すると県道219号線(柳平塩山線)の起点となるであろう「精肉 馬さし はせ川」と表記された看板の目立つ「長谷川精肉店」のある交差点に来る。 その店先には「クリスタルライン」の表示も有り、その後道路を進むと何カ所かに表示が出て来るが県道206号線を走ると、更に西側に進む分岐路に案内が出て来る道路なので今回は関係無い。 その県道219号線に入ると、朝8時過ぎに既に暑い日の光の下で、のっけから登り一辺倒のヒルクライムが始まる。 大菩薩峠に向かって塩山駅から出発した時も、山の麓までの町中はずっと登り坂が続いていたが、県道219号線も町中をはしっているのにずっと登り坂が続いている。 朝の通学時間帯の為か?中学・高校生がその坂道を自転車で走っている姿を所々で見かけ、その度に、ここいら辺(甲州市)に生まれたらヒルクライムが苦にならないんだろうな〜!と思いながら進む。 町中を過ぎる迄は見るものも特に無く、ただ登るだけ。 但し、その中で気付いたことは、甲州は漢字の読み方が少し異なる向きがある様子で「笛川小学校」を「てきせんしょうがっこう」「杣口」をそまぐち」と読んだりする様で、(そまぐち)に至ってはどう読むかの見当も付かなかったものの、「杣口浄水場」の看板にローマ字記載が有ったのでローマ字で読めたという情けなさ。 その杣口浄水場を抜けると風景が里山に一変する。 この県道219号線が山に入ると生い茂った木々が作る木漏れ日の中を九十九折りの登りが続き、どれだけ登って来たのか?が走る向きが変わっても確認出来ないので、出口の見えない登り地獄に陥った様な錯覚に陥る。 但し、鬱蒼とした肌寒さを感じる日陰の中で、ヒグラシが辺り一帯に鳴いており、響き渡る蝉の声以外の物音は、時折吹く風に木々がざわめく以外に聞こえない不思議な世界に入った気分に浸れる。 所々に「琴川ダムまであと○km」という表示が出て来るが、木漏れ日〜日陰と蝉の声の中を走っていると、何処をどう走っているのか?どれだけ登って来たのかすら解らなくなる。 琴川ダムまで2kmの表示が出て来ると鬱蒼とした木々の中から解放されて幾分か谷間が麓に続く風景を目にすることが出来る様になる。 琴川ダムまで麓から概ね15km、そして牧丘町柳平という琴川ダムの外れ、県道219号線の終わりから大弛峠迄が15kmとなっており、丁度半分登って来たことになる。 又、標高は「花かげの湯」からは丁度1000m程登った所で標高で1464m ダムの脇を通り過ぎる際には少し下るが、牧丘町柳平からは再び10%超えの登りが始まり、暫くすると渓流沿いに道路が進むが、そこいらから勾配が少し楽になる。 暫く渓流沿いに走って、その川を渡ってからが再び九十九折りの登りが続き、その後は暫くは再び笹が足下を覆い木々が頭上を覆う木陰の平坦路を進むが、そこいら辺で標高が1500mを越えるので息苦しさを感じる様になる。 蔵王の時も乗鞍岳の場合もそうだが、自分は標高1500mを越えた辺りから息苦しさを感じ始める様子。 密林を抜けると再び容赦の無い最後の登りが始まり、暫く行くと「大弛峠まであと7km」という表示が出て、以後1km毎にカウントダウンの様な表示が応援してくれる。 息苦しさとハンガーノックになって来た様子の体には余り応援も届かず、いつもは背中のポケットに入っている補食が、今日は背負ったリュックの中にあるので、頂上に着く迄はお預け(途中で止まりたく無いという意地で)になっている。 その為、最後の7kmは其れ迄の23kmよりきつく感じたが、漕いで居れば何時かは着くので、2回目の大弛峠に3時間程で到着。 馴れていないと3kg弱のリュックでも背中〜腰が痛くなった。 折角大弛峠に着いたので、クリートの付いた靴で、慎重に岩がゴロゴロとしていたり木の階段を伝わって辺りを見晴らせる「夢の庭園」に登り、一休憩。 持参した補食(ビスコ)の袋は気圧が低い為か?パンパンに膨らんでいた。 登っている時には感じなかったが、止まると半袖半ズボンだと寒い。 特に雲に太陽を遮られると震える様に感じる。 辺りの風景を満喫し、その後はウィンドブレーカーを羽織って下りにかかる。 手が悴んで若干痺れて来たが、指切りのグローブしか持って来ていないので下りの速度が上がらない様にゆっくりと下る。 琴川ダム迄下ると空気も暖かくなってきており、ダムでウィンドブレーカーを脱ぎ、一休憩、ダムカードを貰って出発。 この後もずっと下りが続くのだが、30kmかけて登った路を引き返すので30km延々と下りが続くのは必至の節理。 ダム迄15kmの間はノロノロペースでブレーキ使いっぱなしで降りて来たので、これ以上ノロノロの下りを続けてパンクしたら、そっちの方が嫌だなと思い、空気も暖かくなり手の悴みも癒えてきたので少しブレーキを控えるとあっという間に速度が上がり、バイクには追い越されたものの、ゆっくりと下る車の後にくっついて下っていたら路を譲ってくれたので、その後は更に加速して下る。 町中に入っても下りの速度が緩むこと無く、こんなにきつい所を登って来たんだという感慨に近い感覚を味わいながら下り、笛川小学校・笛川中学校を抜けても未だ下りがきついく、長谷川精肉店近くになって漸く下りが緩み、丁度信号にかかったので止まって一休憩とボトルに手を伸ばすと2本とも空だった。 あと200mでゴールなので、空のボトルは忘れることとし、残りの緩やかな下りを下って「花かげの湯」の駐車場に到着、温泉に入って牛乳を飲み、その後は中央道・圏央道経由で午後6時少し前に帰宅。 帰り道の運転は3時間弱だったので、以前と異なり圏央道が出来てからは都内を抜ける時間が行きも帰りも大幅に短縮されて、楽に遠出が出来る様になった。 次は大菩薩峠のトレッキング込みで又、出かけようかな?

 

 

ルート:

 

初日の記録

 6月15日 午前 8時31分 出発
記 録 データ 単 位
時 間  4:16:42 時:分:秒
距 離  61.80km

平均心拍数 139 bpm
最大心拍数 161 bpm
平均速度 14.4 km

最大速度 50.9 km

平均ケイデンス  52 rpm
最大ケイデンス 178 rpm
平均出力  173  Watt
最高出力  365  Watt
最低高度  479 m
最大高度 2382 m
獲得標高 1866 m
高度ロス 1784m
最大傾斜 26.5 ゜
最低気温 10.0 ゜C

平均気温 17.2 ゜C
最高気温 26.0 ゜C

消費エネルギー
(GC) 1943kj
TSS(GC) 403.9

IF(GC) 0.978
最大ペダリング効率 74.0 %
平均ペダリング効率 46.4 %

 

 

 

琴川ダム湖から大弛峠方面の風景。

 

琴川ダムの先、大弛峠に至る道から、谷を挟んで金峰山の五丈石が角の様に飛び出て見える。

 

大弛峠で、

 

大弛峠での自撮り。

 

大弛小屋の脇を抜けて登山をすると夢の庭園の入口に来る。

 

夢の庭園に至る木道の階段

 

 

木漏れ日の下を木道が続く。

 

 

夢の庭園の入口の看板。

 

 

庭園の下から見上げた様子。

 

下を見ると登って来た道路が曲がりくねっている。

 

庭園を上から見下ろすと絶景。

 

大弛峠から川上村の方を見る。

 

金峰山方面

 

持って行った補食のビスコの包装が気圧が低いのでぱんぱんに張っていた。

 

琴川ダムに手前迄降りてくるとダム湖が一望出来る。

 

琴川ダムの上から、今降りて来た方面を振り返る。

 

甲州市方面をダムの上から見下ろす。 左側にこれから降りて行く県道219号線が見えている。