会社にかかる税金の種類と仕訳

会社には法人税、所得税、消費税等いろいろな税がかかります。
今回は、会社にかかる「税金ごとの仕訳」の仕方について書いてみたいと思います。

■税金の種類

１．会社の利益にかかる税金

　・法人税
　・都道府県民税、市町村民税
　・事業税

２．売上先からの預り金

　・消費税、地方消費税

３．従業員に関する税金

　・源泉所得税
　・住民税

４．会社の資産のかかる税金

　・固定資産税
　・償却資産税
　・自動車税、軽自動車税

５．手続きにかかる税金

　・印紙税
　・登録免許税

■税金の種類ごとの仕訳

１．法人税、都道府県民税、市町村民税、法人事業税などの仕訳

 (1)決算時、確定した納税額を計上

　　法人税、住民税及び事業税　100,000　－　未払法人税等　100,000

 (2)支払い時

　　未払法人税等　100,000　－　現預金　100,000

２．消費税の仕訳

 (1)売上時、仕入時に計上

　　売掛金　63,000　－　売上　60,000
　　　　　　　　　　　　仮受消費税　3,000

　　仕入れ　40,000　－　現金　42,000　
　　仮払消費税　2,000

 (2)決算時、消費税清算（預った消費税が多く支払う場合）

　　仮受消費税　60,000　－　仮払消費税　50,000
　　　　　　　　　　　　　  未払消費税　10,000

　（支払い時）
　　未払消費税　10,000　－　現預金　10,000

 (3)決算時、消費税清算（支払った消費税が多く還付がある場合）

　　仮受消費税　40,000　－　仮払消費税　70,000
　　未収消費税　30,000

　（還付時）
　　現預金　30,000　－　未収消費税　30,000　

３．源泉所得税、住民税の仕訳

 (1)給与から預り時

　　給与　1,000,000　－　現預金（または未払費用）　720,000
　　　　　　　　　　　　預り金／源泉税　50,000
　　　　　　　　　　　　預り金／住民税　20,000
　　　　　　　　　　　　預り金／社会保険料　200,000
　　　　　　　　　　　　預り金／雇用保険料　10,000

　　　　　　　　　　　
 (2)預り金（源泉所得税、住民税）の支払い

　　預り金／源泉税　50,000　－　現預金　50,000
　　預り金／住民税　20,000　－　現預金　20,000

４．会社の資産のかかる税金（固定資産税、償却資産税、自動車税など）

 (1)支払い時

　　租税公課　100,000　－　現預金　100,000

５．手続きにかかる税金（印紙税、登録免許税など）

 (1)支払い時

　　租税公課　10,000　－　現預金　10,000

以上、一般的な仕訳の仕方だと思いますが、

計上のタイミングや仕訳の仕方、勘定科目名は、会社毎に異なる場合が
ありますので、仕訳がわからない場合は、自社の今までの仕訳の仕方と

合わせるようにすれば問題ないかと思います。