倒産件数が3カ月連続で前年同月を上回る 6月「震災関連」倒産は68件発生
 
 東京商工リサーチが発表した7月の全国企業倒産状況によりますと、
 負債総額1000万円以上の倒産件数は前年同月比1.4%増の1081件となり、
 3カ月連続で前年同月を上回りました。
 
 負債総額は同19.7%減の2209億1200万円で、7月としては過去20年間で
 最小金額になりました。これは負債10億円以上の大型倒産の減少(同23.2%減)
 が影響しているようです。
 
 東日本大震災が影響した「震災関連」倒産は68件発生し、7月末までの累計では
 243件に達しました。「倒産」は3月が8件、4月が26件、5月が64件、6月が77件、
 7月が68件、8月が5日現在で15件と推移しており、これは「阪神・淡路大震災」時
 の3倍増で推移しているそうです。
 
 地区別では、9地区のうち、5地区で前年同月を上回りました。
 ただ、震災の影響が懸念される東北は7カ月連続で前年同月を下回りました。
 都道府県別件数では21道府県で前年同月を上回りました。
 
 産業別では建設業が3カ月連続で前年同月を上回りました。
 業種別では宿泊業、飲食業などで増加が目立ちました。
 原因別では「運転資金の欠乏」が前年同月47.5%増と大幅に増加しました。
 
 「東京商工リサーチ、全国企業倒産状況」
 http://www.tsr-net.co.jp/news/status/monthly/1212527_1592.html