中3生にとって、今年の進行は本当に厳しいですね。中間テストが終わってほっとしたのもつかの間、もう来週は期末テストです。

 さて、中3になると、定期テストの範囲に『近畿の高校入試』(英俊社)が加わります。この問題集は毎年7月にその年の版、つまり、次年度入試版が出ます。例年ならその年の新版が夏休みの宿題になって、第2回実力テスト以降、順次テスト範囲に割り振ってテスト範囲に加えられますが、今年は前年度版が1学期中間テストから範囲に入っています。1学期から範囲に割り振られている分、例年と比べると、定期テスト一回当たりの範囲が短くなっているので、例年より少し楽かもしれません。それでも、テスト範囲に『近畿の高校入試』が加わることで、急に厳しくなったと感じる中3生は少なくないと思います。

 でも今はまだまだ楽なんですよ。学校から渡されている計画表を見てください。第2回実力テストまでは問題集の「標準問題」の部分が範囲になっていますよね。それが、2学期以降は発展問題が出題範囲になります。出典を見ると、附高の問題をはじめ難関校の問題が並んでいます。これらがテスト範囲に加わる2学期以降、定期テストの難度がいきなり上がります。今のうちに、勉強の穴は塞いでおかないと、どんどん成績が下がりますよ。

 『近畿の高校入試』からの出題傾向は、これまでで大体つかめたと思います。まぁ、こんな感じでしょうか。

 数学は大体『近畿の高校入試』からそのまま、あるいは少し(数字などを)変えて。問題集に無い問題も出題。

 英語は、長文問題については、文章はそのまま。問題を変えて。

 国語も英語と同様。問題文の文章はそのまま。問題を変えて。問題集の問題よりも難しくなっていることが多いのでは?

 理科は『近畿の高校入試』からそのまま、あるいは少し(数字などを)変えて。

 社会は『近畿の高校入試』から図や表をそのまま利用、問題を変えて。

 『近畿の高校入試』からの出題傾向は、先生によって変わりますし、今年もかなり異動があったので、今後どうなるか、まだまだ様子見なのですが、私にとって感慨深いのが社会です。

 というのも、社会は数年前まで、『近畿の高校入試』からの出題なんて、一切ありませんでした。宿題にはなっていたのですが、問題はすべて先生のオリジナルでした。ところが、一昨年ぐらいから、問題集を使った問題が出題されるようになり、去年からは問題集を少し変えて出題、というスタイルに。社会は格段に勉強しやすくなりました。みなさん、楽になったんですよ!