閉塞感漂う日本を救え・田中角栄の議員立法と官僚の役割
今日、自由民主党の総裁選が行われます。
自由民主党が、日本の高度成長に貢献したのは否定できま
せん。
その中で、田中角栄の存在が大きい。
批判も大変多いが、政策的に優れた指導者でもありました。
好き嫌いでいえば、私は好きです。
そこで、2008年12月9日にブログに書いた記事を掲載します。
どうぞ、ご覧ください。
最近、田中角栄氏が見直されています。
閉塞感が漂う日本経済にあって、もし田中角栄氏がいたら
どうだったかという希望から、過去の政策、行動の検証をし
ている記事が目につきます。
(SAPIO,2008.12/7号)
今のような時代には、強力なリーダーシップをもったリーダーが
求められている証拠だと思います。
田中角栄氏については、その功罪について様々なメディアでも
取り上げられて来ましたが、晩年はロッキード事件の被告だった
こともあり、否定的な見解が多かったと思います。
しかし、このブログでも取り上げましたが、どのような人でも白か
黒かで分けられるほど単純ではありません。
(税理士森大志のひとりごと『小室哲哉、田中角栄、麻生総理「白か黒かではありません」』
参照)
完璧な人間はいないのですから、良いことは「良い」、悪いことは
「悪い」ときちんと判断することが大切です。
あの、松本清張氏も、その実力を認めていたそうです。
今日取り上げるのは、田中角栄氏が今までの国会議員の中でも
一番多い議員立法(33本成立)の提案者であることです。
それも、現在の日本の基本となる法律の多くを立案しています。
『道路整備の財源などに関する臨時措置法(ガソリン税)、道路
整備特別措置法(有料道路法)、電源開発促進法など今日の日
本の屋台骨を支える重要法案ばかりだ。』
(SAPIO,2008.12/7号22ページによる)
戦後の経済成長に上記法律の果たした役割ははかり知れません。
(役割を終えた、内容の手直しの必要なものもありますが)
そして、法案の企画立案は田中角栄氏ですが、その法案の作成
には当時の官僚たちが縁の下の力になり協力したのは間違いあ
りません。
なんとか日本を発展させたいという気構えがあったのではないで
しょうか。
翻って今日の日本を見ますと、100年に一度の経済危機なのに
何も見えません。
少なくても、内容がいいか悪いは別にして、小泉内閣の郵政解散
のように、何が何でも自分はやるんだという決意と、リーダーシップ
が求められているのではないでしょうか。
そして、官僚の方々も省益ではなく、国益に基づいた行動をすると
きではないでしょうか。
経済政策が手遅れなので、これからますます中小企業の倒産が
増えそうです。
このままでは大変なことになります。
結果を見てから判断するのでは遅すぎます。
みんなで知恵をしぼり考えましょう。
ここまでが、記事です。
どうでしょうか。
東日本大震災後の復旧でも、トップがちゃんとやるように指示した
と言われます。
しかし、もっと具体的に指示しないと丸投げと同じことです。
結局は、官僚任せとなるのです。
批判の多い田中角栄氏ですが今生きていたら、日本をどのように
したのでしょうか。
最近の政治家を見るたびに考えてしまいます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。