会食恐怖症の私が婚活していました ② デートは17時まで | 舞姫の「世界が面白いじゃんね」

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詩人ですが、アニメも、映画も、岡田斗司夫も、絵画も、建物も、怪談も好きなヲタクのブツブツブログ。

 

昨日、会食恐怖症の私が婚活に踏み切るまでを書いたので、

今日は実際どのように人と会っていたのを書いていこうと思う。

 


その相談所では、相談所に行って

おススメの方の経歴を備え付けのパソコンで見て

会ってみたいかそうではないかを

マイページにログインして送信するといった手法をとっていた。

しかしデータと写真だけでは実際どんな人かよくわからないので

もうほとんど直感頼みだった爆笑

まあほとんどの人がそんな感じなのだろうと思う。



そして、自分がYESを送信して、相手からもYESがくれば

それではお茶でもしてみましょう、という仕組みであった。

 

お茶


は、何とかなるのである。紅茶一杯ならば。

小一時間ほどお話して、とりあえず次会う予定などは

話さずに解散。

 

家に帰ってから、マイページにログインして

また会いたいかそうではないかを送信。

 


お互いYESなら

 

めでたくここから交際であるドキドキ

 

しかし、この交際まで進もうという気持ちになることは

あまりなかった。

というのもお話はできるけれども、それ以上のお付き合いを

想像できる人はあまりいなかったということだ。

時々、交際まで進んだ人もいたが

たいていそれも1回で終わった。

 

そして私のデートの条件が

 

午後に会って夕方にさよならバイバイ


というコースで(どんだけ深窓の令嬢気取りなんだ)

 

絶対に食事を一緒にしない時間帯を指定していた!!

 

深まるものも深まらないよね笑い泣き

 

そんな逃げ腰、かつ、

資格取得のために1年近く休会を挟んだりしつつ

私の相談所在籍期間は、2年を越えた。

 

その頃になるともうさすがに親へのアリバイづくりも

十分だろうと思い、あと1か月でやめようと思っていた。

なので、そこからはお見合いするときに、カウンセラーみたいに話の聞き役をやるのをやめて、好きなようにやらせてもらおうと思った。

素の私でいいや、と思ったのだ。

 

そんなときに候補にあがり、

出会ったのが今の夫であるポーン

ちなみに私の初回お見合い時の感想は

「たぶん1、2度会ってフェードアウトね」だった爆  笑

しかし、最初のお見合いから

どんどん自分のことをずけずけ話していっても

会話が途切れないな、とは思っていた。

 

そして順調に交際突入。

さて、デートである。

 

いつも通り、17時のシンデレラなのだが...



しかし、その時はひとつ違ったことがある。

 

真顔「私、あんまり人と食べるのが得意ではなくて

場合によっては、全くのどを通らなくなってしまって

困ってるんです」とデートの途中に伝えたのだ。

 

彼は少し黙ったあとに

「前に職場の懇親会で、はしゃいでご飯を頼んだのに

一口も食べられなくて下げてもらってた女性がいてね。

なんてもったいないことするんだろうって思ったけど

あなたと同じような気持ちだったのかもしれないね」

と言った。

 

そして

「次のデートは、午後からお茶だけでもいいけれど、

可能ならあなたが『ここなら少しは気楽』というところを選んでもらって

ランチにいってみましょう。あと、残すのが嫌なら、構わなければ俺食べるし」

と思わぬ回答が返ってきた。

 

え、あ、この人、わかってくれた?びっくりびっくりびっくり

それじゃ困るとか、お付き合い無理とかじゃなく

私のほうに合わせてくれるんだびっくりびっくりびっくり

 

正直びっくりした。

 

実際次のデートでカジュアルなイタリアンに行ったのだが

相手が私の不安を理解してくれているというのは

少しだけ予期不安を減らしてくれていた。

そしていただきますの段になって

「じゃ、楽しめる分をおいしくいただきしょう」

と、声をかけてくれた。

 

楽しむ。

 

そうだ。食事って楽しむものだったんだ。

頑張るものじゃなかったんだ。

無理して食べるものじゃなかったんだ。

本当にそんなことすら忘れてしまっていた。

 

そして、一緒にランチをすることができたのである。

 

それからも、もちろん波はあった。

しかし「今日は難しそう」と正直に話していた。

 

そして、3か月後

食事はもちろん、イベントごとにことごとく神経質な私に配慮して、彼はむしろ結婚を切り出すタイミングを待っていてくれたのだが

私から結婚を申し込んでしまった


人間てすごいよね笑い泣き

 


ちなみに結婚してからも

旅行に行くときの予期不安とか

気持ち由来の体調不良なんかも起こすし、

ちょっと正式な会食会などでは、

まだまだ平常心ではいられない。

 

でも、私は

 

楽しんで食べていいんだ

楽しく暮らしていいんだ

 

と思えるようになってから

生きてていいんだ、生きていたいな

という感情を思い出すことができた。

 

結局、結婚したら

自分が困っていることを

ずっとは隠し続けられないし、

相手に合わせ続けて自分を殺すなんて続けられるわけはない。

 

私は、人と会食できないということで

バカにされたり、不快な思いを与えしまったり

迷惑をかけたり、誤解されたり、

変なアドバイスを受けたりするのが嫌だと思っていたショボーン

 

でも、なかには私のほうに歩み寄ってくれる人もいるのだなと思った。

 

そして、逆に私が同じような悩みを人に打ち明けられたとして

バカにしたりするだろうか?

その人のことを大切にしたいなら、きっと助けたり支えたりするだろう。

 

たぶん、そのことを学ぶために

私にはこの婚活という時期があったのだろうと、今は思っている。


婚活は結局自分と向き合わなくてはならないというところが

やはり大変なんだよなぁ…魂が抜ける魂が抜ける