羽田空港への着陸ルート変更に伴う住宅地での騒音軽減を求めている千葉市に対し、国土交通省は15日、北側と南側からの着陸機が交差する地点を東側へ約3~4キロ移し、郊外の公園上空とする改善案を示す方針を固めた。16日に開く千葉県、千葉市などとの連絡協議会で説明する。
羽田空港は昨年10月、32年ぶりに国際化。滑走路が3本から4本に増え、航空機の離着陸ルートが変更された。
騒音への苦情が寄せられているのは、春から夏に多い「南風好天時」の運用。千葉市中央区仁戸名町や若葉区大宮町の市街地上空で、北側から飛行してきた航空機(高度約1200メートル)と南側からの航空機(同約1500メートル)が交差する。
国交省関係者によると、改善案では交差地点を内陸側へ移し、若葉区多部田町の千葉市平和公園上空とする。公園は面積約68万平方メートルで、約76万平方メートルのゴルフ場が隣接し、同省は騒音の影響を抑えられるとみている。
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