2011年3月期を決算期とする上場企業の有価証券報告書が30日、ほぼ出そろい、1億円以上の役員報酬を受け取った経営トップらは昨年並みの200~300人に上る見通しだ。日産自動車のカルロス・ゴーン社長が2年連続で金額トップとなる公算。ただ東日本大震災の影響が本格化する12年3月期は業績悪化が見込まれ、報酬が減る役員が増えそうだ。
昨年から金融庁は連結ベースで報酬1億円以上の役員を有報で開示するよう義務付けた。報酬が企業業績や株主配当などに見合っているかどうかを判断する情報を投資家に提供し、企業統治を向上させるのが狙いだ。
基本報酬や賞与に、ストックオプション(自社株購入権)などを合わせた役員報酬で、ゴーン社長は9億8200万円を受け取った。2位も昨年同様、ソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長(8億6300万円)とみられる。
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