ナベQ発案の太っ腹プランが実現する。西武は30日、8月に西武Dで開催される主催12試合の内野自由席、外野自由席の子供料金を無料にすることを発表した。渡辺監督のアイデアによるもので、対象は中学生以下。家族みんなで出掛ければ、野球も楽しめて節電にも協力できる、一石二鳥のレジャーになりそうだ。
究極のファンサービスだ。3万4000人収容の西武Dで、「こども無料」に該当する内外野の自由席は1万5000席。12試合となると、計18万席がタダになる計算だ。
発案した渡辺監督は言う。「震災後、球団として、野球人として、何か役立つことができないかと考えたんだ。子供を無料にして、家族みんなで見に来てほしい。日本を背負って立つ子供たちに、元気を与えたいし、野球の楽しさを伝えるのもいい」。これには1児の父である中村も「人がいっぱいいる方が、プロ野球っぽい。ウチの息子も呼ぼうかな」と歓迎した。
狙いはズバリ節電だ。8月は空前の電力不足が予想されるが、家族全員で野球観戦に行けば家庭の電気は消費せずに済む。「クーラーも切ってくるわけだからね」と指揮官。球団では期間中、電気の大切さを伝えるイベントも計画している。
入場料収入は減ったとしても、観客が多くなればその分、グッズや飲食代の収益は増えることも予想される。何よりチビっ子からナインに、いつも大声援が送られるだろう。このお値段はプライスレス。真夏の獅子は、強そうだ。
◆他球団の太っ腹サービス ソフトバンクは毎年5月に「女子高生デー」を開催。6年目を迎えた今年は若い女性に人気のブランド「CECIL McBEE」とのコラボで女子高生限定のピンクユニホームを100円で販売。売り上げをすべて震災救援の義援金にした。7月にヤフーDで行われる「鷹の祭典」の4日間では、入場者全員に祭典のレプリカユニホームを配布している。
【関連記事】
移籍の江草、鬼崎が2軍戦に出場…西武
10回、栗山の二塁打で勝ち越し 牧田2勝目…西武
涌井、今季初完封で交流戦最多タイ19勝…西武
おかわり10号、涌井は今季初完封…西武
アイデア 、
一石二鳥 を調べる
「この記事の著作権は スポーツ報知 に帰属します。」