最近では、マーケティングとWebマーケティングを混同しているみたいだが、全くの別物です。しかし現代社会ではどちらも必要でBefore Afterのようなモノなのでどチョット説明を。

 

マーケティングという言葉は非常に漠然としており、使う人によって大きく意味合いが変わってきます。その理解・認識の中で、特に勘違いされやすいのが、マーケティングは「販売促進」や「広告」活動だという誤解です。販売促進とは、ターゲットに対して情報をどのように発信して購買につなげるかを考え、実践する方法です。もちろんマーケティング活動にも含まれますが、販売促進はクロージングの一部分に過ぎません。むしろマーケティングは、販売促進活動の手間を省くために実践するものです。販売する側の立場から考える販売促進活動と、できる限り顧客の立場に立って考えようとするマーケティングとは、そもそも相反するものともいっても過言ではないのです。

 

またもうひとつの誤解が「市場調査」です。マーケティングは、市場調査とイコールではありません。市場調査とは、ご存知の通り、市場動向を調査し、データを収集して分析することを意味します。市場調査は、マーケティングを実践するための一つのツール。

具体的には、アンケートや面接によって、消費者ニーズを正確な数値として理解することを指します。この市場調査を行うと、携わるジャンルの市場の構造を把握することができ、明らかになった消費者のニーズと共に、これから行うべきマーケティングの戦略を練ることができるようになります。市場において起きている事実、事象を正確に知ること、これが「市場調査」であり、マーケティングを行う上で、大前提となる活動です。つまり、この市場調査を元に、マーケティング戦略が立ち、マーケティング活動をスタートさせられるのです。

 

そこで簡単に整理すると、

 

● マーケティングとは

マーケティングとは、製品やサービスを「効率的に販売する」ための方法です。もっと具体的にいえば、モノが生まれる前からユーザーの手元に届くまでのすべてのプロセスのこと。製品の企画、企業のブランディング、販売チャンネルの開拓、PRの仕方、製品のデザイン。これらすべてがマーケティングの一部です。これからわかるように、マーケティングとは空気のように「そこにあるのに見えないもの」です。実態を掴みづらいからこそ、その重要性を時に見落としてしまいます。

日本ではいいものを作れば売れるという発想が未だ根強く残っていますが、現代では技術の発達で差をつけるのが難しくなっています。だからこそ「人間が頭で考える施策」マーケティングの力が必要なのです。マーケティングは魔法ではありませんので、デザインが悪く性能も良くない製品を「マーケティングの力」で売れと言われてもそれは無理です。

 

 

● Webマーケティングとは

Webマーケティングは、Webコンテンツを経由して「効率的に販売する」ための方法を、Webで行うための方法です。Web上でユーザーニーズに応え、コンテンツを広めていく活動と定義できます。ブログ、ホームページ、ネット広告、SNSを利用し、Webコンテンツに誘導し、効果的な情報拡散と顧客集客がWeb内での消費行動も見えることが特徴です。

マーケティングと違うところは、Web上で個人の行動から購入結果までがデータが可視化されること。つまり、市場調査や消費者ニーズを正確な数値として集めることがが出来ます。また、Webマーケティングと混同される言葉として、デジタルマーケティングという言葉があります。デジタルマーケティングは、デジタル技術を利用した施策全般を指す言葉であり、Webに限定した活動ではありません。現代版の「販売促進・市場調査」に似たものです。

 

マーケティングの本来の意味を取り違えていると、せっかく具体的な施策を行っても無意味なものになってしまうのです。そこで、マーケティングについての誤解を解き、今やるべきことは何かについて考えてみましょう。