1年前、震災により泣く泣く中止となってしまった、フリスロ@コーストが、一年越しの開催とあいなりました。
この日みたバンドなどをざっと総ざらい。
■rega COASTのメインステージでのregaは圧巻でした。縦横無尽な彼らの演奏に巻き込まれたようでした。彼らのようなインストバンドに、オーディエンスが沸き、踊りまくってるのは、いかにも「フリスロ」らしい風景でした。
■Orland
DJセットで登場。しかし、彼らのDJセットのずるいこと!Orlandのキラーチューンに、彼らのリスペクトするアーティストのキラーチューンたちまで繰り出すのですから、盛り上がらないわけがありません。DJブースでありながら、あわやモッシュかというようなアグレッシブな盛り上がり様でした。DUCK SAUCEのaNYwayでしめるなんてずるすぎました!
■Czecho no Republic
チェコといえば、あのかわいらしいポップなメロディーですが、新ギターが加入して以来、サウンドに厚みとバンドサウンドらしいグルーブを得て、すばらしいインディー・ロックに昇華したように感じました。
■SEBASTIAN X
かれらのステージングはいつも、気持ちがいいほど伸びやかです。1・2曲しか見ていませんでしたが、COASTの広いメインステージに立っても引けをとらない、豊かでのびやかなボーカルが響くのを、ただ見とれ息を呑みました。
■ヒサシ the KID
NO.1パーティーDJとは彼のことではないでしょうか!踊らせるということに殊長けたアッパーな選曲、BEACHSの楽曲を織り交ぜたパーティーチューンに、満員のフロアが総ダンス!でした。
■東京カランコロン
以前は男性ハイトーンボーカルに女性コーラス、というイメージの演奏が多かったように思いますが、男女ツインボーカルの色の濃い楽曲が増え、バンドサウンドとして厚みが増したように思います。進化したツインボーカルがとても心地のよい、すばらしいライブでした。せんせいがかわいすぎます。メンバーそれぞれ自由なステージングが見ててまた気持ちいい。
■神啓文
この人の選曲もいつも憎いですね。いやおうなしに踊らされてしまいます。ヒサシさんがパーティーチューンで攻めてくるなら、神さんはクールでキレキレなダンスチューンで攻めてきます。私がDJブースにたどり着いたころには、すでに満員のフロアが揺れていました。
■Keishi Tanaka
アコギ一本で5曲ほど歌い上げましたが、力のこもった爽やかな歌声は健在でした。Riddim Saunterとして出演予定だった去年の分も2年分やると披露した、リディムの"Sweet & Still"にオーディエンスからは歓声が上がりました。
■Sawagi
メインステージで見たかったバンドのひとつ。鋭いサウンドは、サブステージでは狭すぎるといわんばかりにコーストを揺らしていました。最前列ではregaのメンバーまで加わって、踊りまくってました。
■QUATTRO
自信と実力を見せつけていくようなステージでした。LAST DANCEに踊って、STONEに跳ねて、彼らの演奏はいつも、オーディエンスの音楽好き・ライブ好き・QUATTRO好き!を掻き立てます。あの広い会場でHEYは壮観でした。
■Turntable Films
せっかくの晴天だったので、屋外ででも見たかったな。ひょうひょうとした雰囲気をただよわせておきながら、コーラスと鳴り物だけのアレンジなんかもこなしてしまう、多彩な表現力をもった、軽やかなインディー・カントリー・ロックに心躍るライブでした。
■HALFBY
この日のDJ陣からひとり選べといわれたら、彼!と言いたくなるような、キラートラックに頼らない熟練のDJスキル!クール!の一言でした。
■avengers in sci-fi
「アルバムのタイトル解禁していいらしい」との一言に、ああメジャーでやってるんだな、と思ったり。無数のエフェクターにシンセ、(あとタロウステップも健在)より高いパフォーマンス性を得た彼らのライブは、メジャー移行からの研鑽を感じさせます。すばらしいステージでした。
■the chef cooks me
この日の最高は、彼らでした。サウンドチェックで演奏した"WEEKEND MAGIC NUMBERS"のフレーズに、オーディエンスが諸手挙げてクラップしていた瞬間から、音楽やライブ好きだなぁなんて幸せな感情がこみ上げてくるような、最高のミュージックラバーが見せる最高のライブでした。サポートを加えた10人超の編成で、嬉しい・楽しい・幸せ・大好き、そんな総じて正の感情の全部が詰まったみたいな、ハッピーの極みでした。
■the telephones
トリはFREE THROWが盟友、telephones。vo石毛のこのイベントへの愛を感じさせます。締めはやっぱりVOL.30@WOMBの時と同じ、"FREE THROW"。最高のミュージックラバー(それはFREE THROWのDJたちともオーディエンスともしれません)に出会えた喜びを噛み締めるような曲だなあ、とその時思いました。
このFREE THROWというインディーシーンのイベントならでは、と思うは、アーティスト自らサウンドチェックに出てきて、「もうちょっと待っててね!」「フリースロォー!!」なんて、ステージ上からオーディエンスに投げかけている瞬間。
メジャーと比べるわけではありませんが、きっかり開演~終演までの楽しい時間を切り売りするショービジネスではなく、フリースローはどんなに集まる人が増えても、「人が集まる場所」としての、パーティーイベントらしい意味合いを失わずにいるのかなと思います。
「ミュージックラバー」を実感した、楽しい祝日でした。