二回目の今回は最新作ドミニオンに登場する恐竜の展示標本を紹介します。

前回と被っている標本は除外します。


ギガノトサウルス・カロリーニイ

北九州いのちのたび博物館(オリジナルはMUCPv-Ch1を元に造られたマウントだと思われます)


作中ではティラノサウルスより強い恐竜として登場しましたが

ティラノサウルスは骨格の頑強さのレベルが他の獣脚類とは段違いなので

実際のギガノトサウルスが闘ってもティラノサウルスには到底敵わないでしょうね。(まあ生息時期も地域も全く違うので実際には闘えませんけどね)





テリジノサウルス・ケローニフォルミス

岡山理科大学恐竜学博物館(モンゴル科学アカデミー所蔵の標本のレプリカ)

作中では意外な活躍をしていましたが

基本的に腕の化石しか見付かっていません。

全身は近縁種からの想像復元です。

全身骨格標本は存在しません。

展示は当然ながら腕や爪の化石だけですが

上腕骨から全て揃った標本を所蔵展示しているのは日本では岡山理科大学だけだと思います。

キュレーターの方によると、2019年の科博の恐竜展でのデイノケイルスの初公開に便乗しようと

収蔵庫から引っ張り出したそうです(笑)

因みに両恐竜の大きな腕はよく似ていますが、デイノケイルスはオルニトミモサウリアなので、系統群が違います。

収斂進化というやつですね。



アロサウルス・フラギリス(日本にはフラギリスのキャストレプリカしかありません)


国立科学博物館(実物標本)

福井県立恐竜博物館(実物標本)

鹿児島県立博物館別館(実物標本)

岐阜県博物館(東ユタ大学先史博物館所蔵のキャストレプリカ)

大阪自然史博物館(おそらくアメリカ自然史博物館のレプリカ)

以下オリジナル不明

北海道三笠市立博物館

仙台市スリーエム科学館

栃木県立博物館

信州新町化石博物館

和歌山県白浜エネルギーランド

兵庫県姫路科学館

岡山理科大学恐竜学博物館(亜成体標本)

奥出雲多根自然博物館

愛媛県総合科学博物館

北九州いのちのたび博物館

御船町恐竜博物館(ユタ大学?)

長崎市恐竜博物館

長野古生物博物館(常設展示無し)


昔はティラノサウルスに次ぐメジャー肉食恐竜でしたが

ジュラシックシリーズで冷遇されているからか

最近は知名度が下がっているような気がします。

アロサウルスの骨格標本の常設展示数は日本の博物館で一番多いです。



アパトサウルス・SP

国立科学博物館(実物標本)

御船町恐竜博物館(科博標本のキャストレプリカ)


科博のアパトサウルスは全身の約90%が実物化石で、頭骨も残っているという完全度の標本。

海外の研修者の中には新種の可能性を指摘する意見もあります。

ブロントサウルス問題で有名な恐竜ですね。

現在ブロントサウルスとアパトサウルスは別種という説が優勢です。



コンプソグナトゥス・ロンギペス

岩手県立博物館

東海大学自然史博物館

御船町恐竜博物館

豊橋自然史博物館

岡山理科大学恐竜学博物館

玄武洞ミュージアム

天草市立御所浦白亜紀資料館

富山市科学館(立体マウント)


映画に登場するのはコンプソグナトゥス・トリアシクスという架空の種です。

劇中では自分より大きな生物にも襲い掛かるピラニアみたいに獰猛な小型肉食恐竜ですが

実際のコンプソグナトゥス・ロンギペスは主に昆虫や小さなトカゲ等を食べていたと考えられています。


おそらくオリジナルはバイエルンのミュンヘン石板標本か、パリ国立自然史博物館所蔵の石板標本(又はそれを元に造られた立体マウント)


イグアノドン・ベルニサールテンシス

オリジナルはベルギー王立自然科学博物館の所蔵標本

福井恐竜博物館

岐阜県博物館



鳥脚類の代表格といえるこのイグアノドンが

ついにジュラシックシリーズに登場という事でしたが

何処に出てきたのか分かりませんでした(笑)




恐竜ではありませんが

モササウルス

映画に登場するのはモササウルス・マキシムスという架空の種です。

既存の最大種モササウルス・ホフマンニイは、クジラ並に大きな海蜥蜴竜ですが、それでもあんなには大きく無いです。

日本に全身骨格標本はありませんが

北海道のむかわ穂別博物館には日本で新種記載された

モササウルス・ホベツエンシスとモササウルス・プリズマティクスの部分標本(ホロタイプ)が展示されています。






恐竜ではありませんが

翼竜ケツァルコアトルス・ノースロッピ

北九州いのちのたび博物館


世界最大の翼竜とされていますが、それは僅かな部分骨格からの推定値で

多くの体骨格が知られる標本の大きさはプテラノドンと大して変わりません。

世界の博物館や恐竜展で大きな復元骨格が展示されてますが

キャストレプリカ標本ではなく、単なるアーティファクトによる作り物です。




ドミニオンでは単弓類まで出してきました(笑)

単弓類は哺乳類の祖先にあたる生物群で

昔は哺乳類型爬虫類なんて呼ばれてましたが

現在は有羊膜類の頃に爬虫類(竜弓類)とは

別々に分岐進化していたと考えられています。


ディメトロドン・SP

国立科学博物館

福井県立恐竜博物館

北九州いのちのたび博物館

豊橋自然史博物館

東海大学自然史博物館(D・リンバトゥス、ブリンガム大学所蔵標本のキャスト)

群馬県立自然史博物館

ミュージアムパーク茨城自然博物館

玄武洞ミュージアム

大阪自然史博物館



リストロサウルス・SP

福井県立恐竜博物館

豊橋自然史博物館


ぶさかわ恐竜として一部で話題の(恐竜じゃないんですけどね)リストロサウルス

単弓類の中では進化した獣弓類のディキノドン類の一種です。





ドレットノータス、アトロキラプトル、パイロラプトル、モロス、ミクロケラトゥスとかの

新登場恐竜は日本での常設展示はありません。

カルノタウロスは福井博物館の所蔵コレクションにあり

たまに何処かの恐竜展やイベントにレンタルされています。

昔はミュージアムパーク茨城自然博物館に常設展示されていたらしいです。



第三回は残りのジュラシックパークの登場恐竜

スピノサウルスとかを紹介します。

(予定)