さて、第三回の今回はジュラシックワールドとジュラシックパークⅢに登場する恐竜の展示を紹介します。

これ迄に紹介した恐竜は割愛します。


スピノサウルス・エジプティアクス

長野県飯田市美術館

展示骨格はアーティファクトですが

シュトローマーの遺した論文のスケッチを元に復元した部分が色違いで組まれているところが髙ポイントな標本です。

復元としては旧復元となっていますが、かえってそれが映画に出てくるスピノサウルスのイメージそのままとなっています。

同館内にはスピノサウルスの生体復元模型も展示されているみたいです。




ステゴサウルス・ステノプス

国立科学博物館(実物標本)

大阪市立自然史博物館(アメリカ自然史博物館のAMNH650のキャストレプリカ)

岐阜県博物館(アメリカ自然史博物館のキャスト)

東海大学自然史博物館(アメリカ自然史博物館のキャスト)

以下オリジナル不明

東北大学自然史標本館

栃木県立博物館

豊橋自然史博物館

姫路市科学館

愛媛県総合科学博物館

北九州いのちのたび博物館

天草市立御所浦白亜紀資料館

長崎市恐竜博物館


因みに、福井県立恐竜博物館のヘスペロサウルス(実物標本)は

かつてステゴサウルス属の別種(ステゴサウルス・ムヨシ)だと思われていました。




パキケファロサウルス・ワイオミンゲンシス

国立科学博物館(サンディ、実物標本)

御船町恐竜博物館(サンディのキャストレプリカ)

福井県立恐竜博物館(おそらくサンディのキャスト)


旧ブログでも解説しましたが、科博のサンディは

世界で最も完全なパキケファロサウルスの標本なので

世界中の博物館で展示されてきるパキケファロサウルスの全身骨格標本は

殆ど全てがサンディのキャストレプリカです。




マメンチサウルス・ホーチュアネンシス(オリジナルはおそらく成都理工大学所蔵の標本)
福井県立恐竜博物館
岩手県立博物館
いわき市石炭化石館
群馬県立自然史博物館

最も首の長い竜脚類として知られるマメンチサウルスです。
ネオサウロポーダ(真竜脚類)としては比較的原始的な種です
たまに全長30mオーバーの竜脚類としている書籍がありますが
IVPPの董枝明博士によれば、最大でも25m~28mが妥当な数値だそうです。
因みに、福井県立恐竜博物館には生体復元模型も展示されています。



恐竜では無いのですが
プテラノドン(各標本のオリジナル不明)
神奈川県命の星地球博物館
ミュージアムパーク茨城県自然博物館
北九州いのちのたび博物館
長崎恐竜博物館
宮崎県総合博物館

ジュラシックパークⅢでは歯が見えますが、実際のプテラノドンには
歯は生えてません。
だいたいからして、プテラノドンという名前自体が
古ギリシア語で『歯の無い翼』という意味になります。
因みに、種小名のロンギケプスはラテン語で『細長い頭』という意味になります。
因みに、ワールドに登場するプテラノドンは、頭の特徴的なトサカが短いですが
これはワールドのプテラノドンが全て雌の設定だからです。
プテラノドン・ロンギケプスの化石の中にはトサカが長い標本と短い標本が発見されており
それが雌雄差を示すという説が現在多くの翼竜の研究者に支持されています。
また劇中では後趾で人を掴んだりしていますが、後趾の骨格の構造上無理です。
更に人を持ち上げて飛び回ったりしていますが
これも胸郭の骨格の強度と、其処に付着する筋量力から考えて
まず不可能です。
基本的にプテラノドンは骨と皮だけの生物だと考えられているので
大きめのサバ程度の魚を咥えて上昇する程度の飛翔力しか無かったと思われます。
ついでに言うと、プテラノドンは主に魚食生だと化石記録から考えられていますので、タイムスリップして仮に彼等に会ったとしても
襲われる事は無いでしょうね。