気まぐれで始めたこのシリーズのブログも最終回になります。

今回はジュラシックワールドと炎の王国に登場する恐竜と

書き忘れた恐竜の展示標本を紹介します。

これ迄に紹介した恐竜は割愛します。



コリトサウルス・カスアリウス

岡山理科大学恐竜学博物館(実物標本)

北九州いのちのたび博物館(ウォールマウント実物標本)

御船町恐竜博物館(オリジナル不明。おそらく王立オンタリオ博物館の所蔵標本かと思われます)


ほぼモブ扱いの出演でしたが、一応出てきてます。




アンキロサウルス・マグニウェントリス

アーティファクトでは無い全身骨格標本は多分何処にも存在しません。

曲竜(鎧竜)を代表するアンキロサウルスなのですが

実は幾つかの不完全な化石しか発見されていません。

なので、詳しい全身像は未だ謎の恐竜だったりします。

日本の博物館では頭骨や尾のキャストレプリカしかありません。

(というか、世界の殆どの博物館がそうです)

国立科学博物館

福井県立恐竜博物館

北九州いのちのたび博物館

群馬県立自然史博物館

オリジナルはおそらくアメリカ自然史博物館の標本だと思われます。

他の博物館にも展示されていると思われますが、正直把握出来ていません。




ケラトサウルス・ナシコルニス

福井県立恐竜博物館(オリジナル不明)


劇中に出てくるケラトサウルスは実際のケラトサウルスとは似ても似つかない酷い造形です。

どうもティラノサウルスのCGモデルに角を付けただけのやっつけ仕事みたいです。

鼻先の角が大きな特徴ですが、眼上突起も目立ち、歯が大きいのも特徴です。




バリオニクス・ウォーカーイ

常設展示無し

福井の所蔵コレクションに有り、たまに何処かの企画展にレンタルされています。

オリジナルはおそらくロンドン自然史博物館の所蔵標本を元に組まれたキャストレプリカだと思われます。




スティギモロク、ナストケラトプス、オヴィラプトル、テラトフォネウス、ペロロプリテス、ディモルフォドン(翼竜)

等は残念ながら日本の博物館での常設展示は無いです。


ここでうんちく予備知識

スティギモロクは頭骨の一部分しか見付かっていないので

全身像というのは想像復元でしかありません。

パキケファロサウルス属の1種ではないかという意見もあり

いつかパキケファロサウルス・スピーニフェルに学名が変わるかも知れません。

オヴィラプトルの既存の化石標本は、近年殆どが実はチティパティという別の種の化石標本だと判明しています。

ですので、オヴィラプトルとキャプションの付いた骨格マウントを何処かで見かけたら

それはほぼ全てチティパティのキャストマウントだと思ってもらって構いません。

ナストケラトプスは全身骨格マウントが組まれてますが

基本頭骨以外は殆ど見付かってませんので

身体の部分はほぼアーティファクトの模型です。

あと何故かナーストケラトプスという表記がされてますが

ナスートケラトプスとカナ表記するほうがラテン語の読みに近いと思います。

まあ学名なんてどう読んでも構わないんですけどね。




以下番外編


エドモントサウルス・アネクテンス

豊橋自然史博物館(実物標本)

豊橋自然史博物館(ミイラ標本マミィのキャストレプリカ、オリジナルはアメリカ自然史博物館所蔵の標本)

神奈川県命の星地球博物館(実物標本)

福井県立恐竜博物館(ミイラ標本のキャストレプリカ、オリジナルはゼンケンベルク博物館の所蔵標本)

設定のみ存在するのですが、残念ながら劇中に姿を見せる事はありませんでした。

豊橋と神奈川の標本は全身の約90%が実物という保存率の高い標本です。

画像は豊橋の実物標本とマミィのレプリカです。




スコミムス・テネレンシス

御船町恐竜博物館(オリジナルはブーブーハマ自然史博物館の所蔵標本)


これも設定上は存在するのですが、劇中に姿を表す事はありませんでした。

背中の棘突起がバリオニクスより発達していますが、スピノサウルス程大きくもありません。





ヘレラサウルス・イスチグアラステンシス
国立科学博物館
徳島県立博物館
オリジナルはミゲル・リリョ古脊椎動物学研究所の所蔵標本と思われる

これも設定上は存在するのですが、姿を見せる事はありませんでした。
獣脚類寄りの基盤的な竜盤類とされていますが
もしかしたらシレサウルス類のような恐竜形類の可能性もあります。



シノサウルス・トリアシクス
福井県立恐竜博物館(オリジナルは禄豊恐竜博物館の所蔵標本?)

シノサウルス属のシノサウルス・シネンシスはかつてはディロフォサウルス属の1種と考えられていました。
のでよく似ています。
しかし分岐学的な研究によりディロフォサウルス・シネンシスはシノサウルス属となり、更に最近はトリアシクス種に統合されたそうです。
基本ディロフォサウルスと同じコエロフィソイディアと考えられていますが、基盤的なテタヌラの特徴も見られるそうです。
古い恐竜本ではディロフォサウルスは北米とアジアに生息していたと
書かれていたりしますが、現状ディロフォサウルス・ウェザリリイの化石は北米のキエンタ層からしか見付かっていません。


全4回シリーズ、いかがだったでしょうか?
もしかしたら貴方のお住まいの近くの博物館でも
彼等に会えるかも知れません。